青春真っ盛りなんだけど(1) ※


※ ♂×♀を扱った表現があります。苦手な方はご覧にならないでください。

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俺は門倉新一(かどくらしんいち)。高校2年。


青春真っ盛りの俺は勉強そっちのけで友達と遊び、休み時間はスポーツ三昧。
寮に帰ると友達と集まってエッチDVD観賞会などもまあ、月に2度は誘われて参加する。中学の時は彼女がいたがキス止まりで、高校生になったらぜひとも彼女とあんなことやこんなことをしたいと思っている至って普通の男子高校生だ。



アレを除けば・・・



金曜の下校時。
いつもどおりメールを確認すると、そこには浮かれた気分をフォッサマグナの底に突き落とす威力を誇る、不穏なメッセージが届いていた。


15時30分 伊勢崎さん
『19時にお迎えに上がります。外泊届は2泊3日で提出してください』


「はあ・・・またかよ」


気分は濃厚ブルー。いや、真っ黒だ。
帰って洗濯と部屋の掃除をして、少し宿題を片付けた。時間が来たので残りは行った先でやろうと思い、カバンに教科書とノートを詰め込もうとしたところでピタリと手が止まる。

(・・・持って行っても、どうせ宿題をする暇など与えてはもらえない・・・・か。)

そしてあきらめたように宿題を机の上に戻した。
こんな生活を、もう1年とちょっと続けている。先週会ったのだから、今週は勘弁してほしかったが、何せ相手は傍若無人な俺様男。新一の言うことなんて聞く耳は持たないし、あの人の前では俺の人権など始めから無い。



1年前に強姦されて、なし崩しにこの状態を続けている自分にも責任はあると思うが、無理を押しつけられなければ自分から進んであの人の元へ行くことは100パーセントあり得ないことなので、やはりその責任の大部分は向こうにあると新一は思う。あの人は異常だしその性癖は・・・・・・すでに病気だ。得体のしれない仕事をしている正体の分からない人。だから恐怖心から大した抵抗もしないで簡単に服従してしまう。親にも何度本当のことを言おうと思ったことか。


(実の叔父さんに犯されてるって・・・)


でも、言えなかった。

叔父さんは自分の欲のためになら何でもする。
小さい頃から性的ないたずらを施し体よく熟れごろに育った甥を、部下を使ってかっ攫い無理やり監禁し犯すくらいだ。狡猾で抜け目が無い。警察に言うと訴えたら家族がどうなってもいいのかと、それを盾に脅された。実の兄ですら危害を加える対象にする。良心と言うものがおそらく欠如している叔父さんは、それを何とも思わず実行するだろう。

それが俺の叔父さん、門倉大河(かどくら たいが)。
血の繋がった、俺の残酷な支配者だ。



叔父さんのマンションに来てすることはただ一つ。それはSEX。
淫猥で濃厚なSEXは、同性での性交という理解を超えた範疇に踏み込んだだけでなく、近親相姦というあるまじき禁忌の行為も同時に犯してしまった。

SEXのときは電気を消さない。
見たいらしい・・・。
その・・・俺の体を・・・


「っつ・・・うあ・・、も、やあ・・・」
「何言ってやがる、好きなくせによ」

「そこ・・や・・・・」
「・・・ここがいいんだろう。新一のいいところは全部分かってんだ。素直に感じろ」

そんなこと言ったって・・・

きつくて苦しいのと、気持ちがいいのが同時に襲ってくる。その快感を与えるのは強引に攻め立てる大河で、新一には一切主導権は無い。握られたペニスではイキたくてもイケなくて射精まで管理され、ぐるぐると体を廻る熱が出口を求めて激しく蠢いている。

もう・・・イキきたいのに・・・

始めは直ぐにイカせてくれた。でもその後はまさに地獄。
新一の苦悶に歪む顔がなんとも性欲をそそるらしく、大河は2度目からは簡単にイカせてはくれない。

大河の雄が前立腺をごぞりと荒く擦るたびに、新一の尻の穴は引き締まり激しくピストンする雄を喰いちぎらんばかりに締め付ける。内壁は熱い肉棒に絡みつき摩擦でさらなる熱を帯び、大河が何度も放った精液がブシュブシュ音を立てて、尻の入り口で白く泡立っていた。


嫌なのに・・・やめてほしいのに・・・苦しいのに・・・
・・・・・・・・・・でも、気持ちがいい。


こんな快感は後にも先にもこれだけだろう。


血の繋がった叔父さんなのに。いや、だからこそだろうか。
この襲い来る罪悪感、背徳感に今にも押しつぶされそうなのに、自分が望んだことでは無いとは言え最後には快感が体の全てを支配し、負の気持ちを凌駕するほどの最高の絶頂を・・・・・ひたすら味わう。


耳元で何度も大河がつぶやく。

『好きだと言え』・・・と。

そして新一は無我夢中で、叫ぶ。

『大河さんが・・・すき・・・』と。

イキたいから。楽になりたいから。気持ち・・・よすぎるから・・・言われたとおりの事を反芻する。


本当は好きじゃない。


俺って・・・・もう、駄目なのかもしれない。人として・・・こんなに大河叔父さんとの淫猥なSEXにどっぷり浸かって、尻の穴で達してしまうような妙な体に開発された。

激しくて、異常で、恐怖に支配されながらも、最後は自分から求めてしまう。そんな体になり下がって、普通でいられるわけがない。
高校生としての普通の日常と、欲にまみれた獣のような性交に悦び喘ぐ週末。
このままでいいわけがない。でも、助けてくれる人なんて誰もいない。
もう、どうにもならない・・・大河が自分に飽きるまで、それを待つほかなかった。






「新一!今日さアレあるんだとさ」

「アレ?」


前の席に座る親友の拓斗が振り返り、ニヤリと笑って俺を見る。

「新しいDVD入手したんだと。モザイク無しの洋物で○○ンコ丸見え!見に行こうぜ。テイッシュは持参しろだとよ」
「げ・・・マジでか」

それはすごい。
新一は実のところ女性器を未だ見たことが無いという、今どき珍しい高校生なのだ。パソコンはデスクトップなので実家に置いたままだし、携帯でそう言ったサイトを見るのも安全なサイトが分からずワンクリック詐欺が怖くて開けない。エロ本はもちろんモザイクがかかってるし、そうなると俄然無修正DVDに興味がわいた。




DVD観賞会に集まったのは総勢7名。狭い寮の一室で胡坐をかいて座るにはこの人数が限度。入れなかった連中はまた明日と言うことになっている。運よく初日に見れたのは、拓斗の口利きのおかげだった。

「うお、すげえ。前置きなしでいきなりかよ」
「洋物にストーリーなんぞいらんだろうが。字幕もねえし」

画面に映ったのはいきなりの濃厚キスシーン。AhaとかUfunnとか言いながら女優がキスの時点でもう激しくうめき声をあげていた。服をどんどん脱がしていき何カップだ?牛か?と思うほどの巨乳が現れた。誰かが「パイズリしてえ」と漏らしたら周りも「これくらいデカければ簡単に挟めるわな、で、そのまま顔射だ」と色めき立った。男だけだからもう言いたい放題。卑猥な言葉が普通に飛び交う。新一は正直あの乳のデカさに引いた・・・というか、乳倫がデカすぎだし何だか黒ずんでいて全然きれいに思えなかったのであまり感情移入できていなかった。

そしてとうとうやって来た○○ンコは・・・
周りが生唾を飲み込む音が聞こえる。きっと画像などで見たことがあるのだろうしSEX自体経験者もいるのだろうが、それでもみんなで観賞していると妙な雰囲気が漂ってくるようで・・・

(外人も毛は黒いんだ・・・)

おそらくちゃんと手入れされた薄らと茂ったその奥には、ビラビラとした大きな口があった。男は両手で女性器をめい一杯に左右に広げると、灰色にくすんだグロテスクなものがカパッと口を開いた。

(あれ?ピンク色って聞いてたんだけどな・・・なんで灰色?)

「あは、使いすぎだわこの○ンコ、きたねえな」
「でも、奥は赤いぜ」

男優が指をウァギナに突っ込んで中をかき回す。指が2本入ったところで膣内を見せるように割れ目の奥を開くと、そこは確かに赤い色を帯びている。SEXに慣れているだろうその秘所にはもう指が4本突っ込まれ、激しくかき回すと女優は声を荒げ下半身を痙攣させて勢いよく潮を噴いた。

「これやらせ?マジであんなに噴くかよ。おしっこもらしてるみてえ」

ニヤニヤしながら、そいつは自分の股間に手を当ててズボンの上から股をさすっている。そして周りを見てみると既に何人もの奴らが自分の息子に手をやり、人目も気にせずオナニーにふけっていた。

(げ・・・)

新一はというと、初めてのモザイク無しがあまりにも衝撃的で、確かにムラムラ来るものはあるがまだ驚きが上を行き息子は大人しかった。


そしていよいよ挿入。
外人のって・・・デカイ。
自分達のモノとは比べ物にもならない程の長さと太さ。しかしそれが白いから何だか妙に生っちょろい。そのせいか男のペニスは勃起していても柔らかそうに見えた。フニャっとしている感じだ。たまたまこの白人男優がそういうタイプなのだろうか?


アレってもっと黒くて、ビンと起立していて、固くて・・・


(う・・・・俺ってば・・何を・・・)


・・・・・・・・・ 想像したのは叔父さんのペニス。

長くて太くてデカい。赤黒くてゴツゴツしていて、ガチンガチンに固く勃起して腹に付くくらい反り返ってて・・・


(やばい・・・俺何で・・・)


画面からAhaaa・・・Ufuuunn・・・・と激しい嬌声を上げる女優。その股を大きく開き激しく突っ込む男優。それを見ながらハアハアとあちらこちらから健全男子のマスをかく声と音がする。もうモロにモノを出してしごいているやつも・・・いる。

俺は・・・
いつの間にか大人しかった股間は同じくポッコリ膨らんでいた。
でも、それはこのDVDの女優にさかっているわけじゃない。


自然と股間に手が伸びる。


「んっ・・・・」

ズボンの上からやんわりと触ってみた自分の息子は、ジーンズの下で窮屈そうにしていた。

これを膨らませたのは・・・



――――― 叔父さん。・・・・・だって叔父さんのあのたくましいペニスを想像したら・・・体の奥がズクンと疼いて・・・・・・・・



あの画像であられもなくよがり狂うのは俺。
そして、大きな体躯でのしかかり、思うままに蹂躙するのは・・・叔父さん。

画像と自分の卑猥な妄想が重なる・・・


(駄目、だめだ!!)


「っつ・・うわ・・・」

激しいSEXに誘われて誰かがイッた。
続いて同じように感極まった声が上がる。何人かが気持ちよく手コキでイッたらしい。
エロ動画で興奮してオナる。それが普通・・・のはず。健全男子なら毎晩オナってもおかしくない。それはごく普通の生理現象。


(おかしいのは・・・俺?)


駄目だと思った瞬間に股間から手を放して気を落ちつける新一を、横に座る拓斗が目を細めて見ていた。

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