不審な近親者(6) ※ (完)


全裸でベッドに担ぎこまれて、傷に響かないように優しく体を横たえてくれる。

こういう気遣いをしてくれるのなら、何もしないで早く休ませてくれればいいのに。

自分の欲求を無理やり押し付ける反面、それに満足すると今度は超過保護になる。怖さと優しさの差がありすぎて、顔色を伺うばかりの俺はそれだけで心が擦り減ってしまいそうだった。



「新一。四つん這いになれ」

「・・え・・・」



ベッドに全裸で仰向けに寝た俺を見下ろしながら、叔父さんは手に持ったチューブのふたを開けて「早くしろ」と冷淡に言う。言葉の端に優しさを見つけられないときは、素直に言うことを聞かなければひどく抱かれてしまう。それが十分分かっているから言うとおりに従がった。

ベッドに手を突き両膝を開き、大河に向けて尻を突き出す。白い臀部がプルプルふるえて赤く腫れた秘所がヒクヒクと収縮するのが、大河には全て見えているはずだ。

「っ・・・あ・・・」

そこにひんやりとしたものが塗りつけられる。


(そうだ・・・薬塗るってさっき・・・)


風呂場で言っていたことを思い出して、少しだけホッとする。この体勢は恥ずかしいけど、SEXしないだけましだった。
穴の周りの腫れたひだに丹念に薬を塗りつける。風呂上がりの熱を帯びた皮膚に塗られた薬はすぐに溶けて、尻を濡らすような妙な感覚を与える。またひやりとし、新しい薬をたっぷり付けられて、そんなに塗ったらベタベタして気持ちが悪いのに、かまわず薬を増やしていく。


ツプン・・・


「いっ・・・・あ・・・・・・・なんで・・・」

薬の滑りを借りて、何の抵抗も無く穴に指が侵入してくる。その指はすぐに2本に増やされ穴を左右に押し開いた。

「いたぃ・・・・ああぁ」

開かれた穴の入口にチューブごとあてがいニュル、ブチュッと直接薬が内部に送り込まれる。

「い・・いやぁ、・・・・・やだぁ・・・」

内部に注ぎ込まれた薬は2本の指で腸壁に擦り付けられ、中の温かさに溶け始めた薬はグチョグチョと音を立て始め、穴から流れ出し太ももを伝う。

「外に出ちゃぁ、意味がねえよな」

背後から聞こえる叔父さんの声は、サディスティックな中にも笑みを含み、くくっと喉を鳴らしながら指を抜くと、やわらかく溶け出した穴に猛り狂う剛直をあてがった。

「や・・・やめて・・・やだ、挿れな・・・」
「薬が出ねえようにしなきゃな」
「はう・・・っ・・・・・・・・・やぁ・・・・あ・・・ああああああああ」

グジュグジュと紅く濡れそぼった穴をこじ開けて、肉欲の証を愛してやまない狭孔に突き立てた。

「ひぅ・・うう・・・・・・ああぁぁ・・・・っつう・・・・・・んああぁ・・・・・」



シーツに顔を擦り付けて、穴が広がる挿入の痛みに必死に耐える。入口はジクジク痛みを発するだけでもう痛み以外の感覚は無い。でもその中はとても熱くて、入口の痛みとは違う感覚がじわじわと内部から沸き上がってくる。

「あぁん・・・・ああ・・・はぁぁ」

大河がグリグリと内部をかき回すたびに、漏れる声は痛み以外の快楽に溺れる欲情をはらんだものに変わっていく。腹の内側に近いある部分をグリッと擦られると、体がすくみ上がるような感覚にとらわれ、ひときわ高く嬌声を上げる。

「ひぃぁ・・・・・ああぁ・・・」
「ここだよな・・・・新一が好きなところは」

またグイッとそこを擦り上げる。

「あああ・・・・あん・・・あぅ・・・」
「いい声で啼く・・・」

「ん・・・・・・・な・・・・ぁああ・・・ぁ」
「もっと啼け」

奥を擦り上げていた怒張を一気に入口まで引き抜いたかと思うと、間髪入れずにまた最奥を突き上げる。

「やぁあーーーーーぁあ・・・・・」



衝撃に背中が弓なりに反り、シーツに押し付けてしまった傷口の痛みまでもが自身を襲う。腰をガクガクと揺さぶられながら、パンパンと肉と肉とがぶつかり合う音が室内に響く。
突かれるたびに前立腺をこすり上げられ、最奥を暴かれる新一は嬌声を上げる声を止められない。亀頭ギリギリまでペニスを引くとそれを逃さぬように肉壁がペニスを絡め取り、今度はそのきつい締まり具合に大河が「ぐっ」とのどを鳴らす。互いが互いを貪欲に欲しがる淫猥な性交は、大河が満足するまでは終わりはない。

「た・・・いがさ・・・・い・・・・・・傷・・・痛い・・・・・・いた・・・・・ぃよ・・・」

うつ伏せで耐えていたからベッドに傷が当たってずっと痛みをこらえていたけれど、力任せに体を揺さぶられて、擦れる頭を包帯の上からかばうように左手で押さえていた。しかしそれももう限界に近く、下半身は気持ちいいが顔はズキズキする痛みが増す。

「仕方がねえな・・・・ほらよ」
「う・・・・うあ・・・・・」

背後から回された腕が新一の胸の前で交差して、体がベッドから浮き上がる。大河はベッドの上であぐらをかき、新一をその膝の上に座わらせ背中から抱き寄せた。突っ込んだまま上体を起こされると自分の体重がモロにかかって、ペニスに串刺しにされた新一は内臓を付きあげるような圧迫感を受けて、胃がせり上がるような吐き気を覚えた。

「ぐっ・・・ぁ・・・・・」

「根本まで咥え込んだぞ」

後ろから抱きしめられて、尻をガンガン突き上げられる。気持ちがいいのに顔の傷の痛みがその快感を途切れさせる。

「ああ・・・・・ん・・・・あ」

「気持ちいいだろ・・・」

「・・ん・・・い・・・・・い・・・・あっ・・」


気持ちいい。

突き上げられるたびにいいポイントを荒く擦り上げられて、どうにかなってしまいそうなほど高まる体を抑えられない。昨日から何度達したか分からないペニスももうすでに勃ち上がっていて、先からは透明な蜜が一筋の糸を垂らしている。そこに叔父さんの手が伸びて勃ち上がったそれを指で弾く。

「ん・・・・ふ・・・・あ・・・ああ・・・」

声を上げると傷に響く。せっかくの快感が痛みによって消えてしまう。もっと・・・もっと、気持ちよくなりたいのに・・・

「新一・・・ここもよがってるぜ」

鈴口の先を指でツンツン押して、蜜壺から染み出る透明な汁をツーと伸ばすのを繰り返して遊ぶ。じらすような触り方に下半身は振るえ、自ら腰を振ると下から突っ込まれたペニスと内壁にできたわずかな隙間から、グチュと溶けだした薬が流れ出る。

「どうしてほしい」

「あ・・・・・ぁ」

「新一の好きなようにしてやる」

「あぁ・・・・・」

耳元でささやかれる言葉は、限界を迎えた新一には解放を導く救いの声に聞こえた。

「さ・・・さわ・・って・・・・」
「ん?どこをだ」

分かってるくせに、こんなときにまで新一に卑猥な言葉を吐かせたがる。

「お・・俺の・・・」
「新一の?」


「・・・俺の・・・ペニス・・・・さわって・・・・もっと・・・して・・・・よ・・・・・」



痛みを忘れるくらい。この傷の痛みを凌駕するほどの快感を与えて欲しい。何も考えられなくなるくらい、ペニスをいじってイかせて欲しい。

「こっちはいいのか」

叔父さんは腰をグイッ突き上げ、俺の中で一層その存在を増す剛直を擦りつけた。

「はああ・・・・・ぁぁぁ・・・・・」
「こっちも好きだろ」

「ん・・・す・・・き・・・・・もっと・・・して・・・・」
「どんなふうにだ」

「いっぱい・・・突いてよ・・・・・・・・・・・・たいが・・・さんの・・・・・・・もっと・・・・・・・欲し・・・・ぃ・・・・・・・いっぱい・・欲しいよぉ・・・・」

顎を掴まれて上を向かされた唇に、噛み付くような口付けが落ちる。ペニスは願い通りに強くしごかれズクズクした快感の波が下からせり上がってきて、一気に果てた。


「あああああーーー」


叔父さんの手の中でビクビク震えるペニスからは汁がにじみ出るだけで、もう搾り出しても精液は出ない。それでもイけた快感が脳天を突き抜けてペニスが震えると尻の穴も収縮し、くわえ込んだペニスを締め付けた。



「こっちでもイかせてやる」

待っていたかのように激しく突上げてきた肉棒に、内壁の全てを荒れ狂うように蹂躙される。達したばかりなのに尽きることの無い快感に再び襲われ、尻の痛みは麻痺したが中では大河の突き上げを感じてやまなかった。

「ん・・・あ・・・い・・がさん・・・・・・も・・らめぇ・・・・・も・・う・・・・」

「ふっ、何言ってやがる。まだ・・・始まったばかりだぜ。新一のココも、俺を欲しがってるじゃ・・・ねえか」

この欲望がいつまで続くのか、もう自分の全ては与えきったのにまだむさぼり喰らう劣情に意識が遠のく。いいところを集中的に突かれ、痛みより突かれる喜びに体が何度も跳ね上がり、新一にはもう自分が何をしているのかも分からなかった。ただ受け入れるそこだけが熱く、喰いちぎらんばかりに自らを犯す雄を締め付けた。

「出すぞ・・・いいか、新一。奥でちゃんと俺を感じろよ」

「っあ・・・・ああああああぁぁ・・・・う・・・・・・・・ぁ・・・」

内壁がキュッと収縮を繰り返す。
触れてもいないはずのペニスは勝手に快楽に揺れ、また空イキしビクビク痙攣している。蠢く中は自分の意思とは無関係に内部の雄をきつく締め付け、己を蹂躙する者を更に喜ばせた。またイって脱力した体に激しく突き上げる増長したペニスは、新一の熱くうねる最奥に欲望の精をたっぷり叩き付けた。


「くっ・・・」

膨れたペニスがドクドクと精を吐き出し続け、俺の腹は喜んでそれを受け入れる。
混ざり合い、絡み合い、溶け合い、そして同化する。
体も、心も、一つのものになる瞬間。



こうやって叔父さんと1つになるたびに、俺の体は歓喜に打ち震える。



拒めない。

言葉では否定しても、体は正直に叔父さんを求める。

叔父さんとのSEXは何よりも自分を気持ちよくしてくれる。例えそれが強制だあったとしても、最後には自分から求めてしまうんだ。

「ああ・・・・・・ん・・たいが・・さ・・・」

達した後も大河はまだ新一の中に居座り続ける。そしてそれがまた硬度を持ちムクリと質量を増していく。そしてその脈動を自身の体の内に感じる新一は大河の膨らむ欲望の塊に喜びの声を上げてまた喰らいつく。四肢の感覚はすでに無く、感じるのはつながった部分から広がる快楽の波だけ。

「もっと・・・もっとちょうだ・・ぃ・・・・・もっと・・・・ほし・・・・」
「新一、お前は本当に・・・・かわいいやつだ。いくらでもくれてやる。お前は・・・・一生俺のものだからな」」
「あっ・・・・いぃ・・・・・・・・はあっぁぁ・・・・・」



離れられなくなるのは・・・・俺のほうかも知れない。



この背徳の行為さえ、手放せなくなってしまいそうで・・・・・

朝になれば、気が狂ったようなこのあさましい思いは消えて、いつものように正気に戻りきっと後悔するんだろう。でも、今はそれでいい。先のことなんて考えたくない。




――――― だって、叔父さんとのセックスは、この世で最高の快楽だから。




麻薬のようなこの快楽から、逃れるすべを新一は知らなかった。

貪欲に求めるこの思いが消えて欲しいのか、それとも淫猥な欲に溺れ続けたいのか。理性を手放し、獣のように肉欲に溺れる新一には、もう考える必要もなかった。
きっとこれから先も、迷い続ける。大河が新一を抱く限り。新一が快感に飲まれる限り。


このただれた2人の交わりは終わらない。


END

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あきゅろす。
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