氷雨
待ち焦がれていた世界
手を伸ばしたら もう届きそうで
あなたの願いかなえられる日まで
想いつづけよう きっと来るから
水面に浮かんだ月さえ
ここからはまだ遠くて
小さく輝く夜空に
黙って見え隠れした
まばゆい朝の光も
瞳までは届かなくて
小さく見えてる景色は
ずっと夢ばかりを語るよ
このまま眠り続ければいい
沈んだままの身体
水に浮かべて影を探す
昨日と同じじゃない 明日を
繋がるあなたとの記憶には
目をそらしても胸焦がされてく
夢みたその想いを叶えるまで
願いつづけよう きっと来るから
瞳の中
寄せては返す波のように
繰り返される運命(さだめ)
雷鳴響き 変わる合図
あなたの気配感じてるの
涙浮かべて見せたあの空
一人じゃないよ もうそばにいるよ
永遠に続いていく輪廻
取り残されていく 傷を癒やす
奈落の底へ消えていく悲鳴も
叫び声さえ もう届かない
闇の中で
／荒牧陽子
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