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不良








「桜木はいるかァ!?」


授業中。
半分聞いて半分寝てると急に教室のドアがガラッと開きゴツい男共が入ってきた。おそらく不良だ。番長的な。
一方呼ばれた本人、桜木は今までに無いほどの落ち込みようを晒している。頭突きをされるのが嫌だから私はほうっておいてるが(大楠がやられていたけどとんでもなく痛そうだった)。どうやらハルコちゃんに好きなヤツがいたらしい。確か名前は『ルカワ』とかなんとか。


「う…!?な 何だおまえ達!?」


先生が入ってきた不良にびびる。
確かに怖そうだ、この不良は。桜木になんのようなのだろう。あ、そういえば桜木達は中学の時有名な不良だったってクラスの子が言ってたな。面白くて良いヤツらなのに。


「ご心配なくスグ帰りますから」


あれ、以外と常識はあるんだね。………いや、授業中に乗り込んで来る時点で常識欠けてるか。


「桜木!!用件はわかってるな 放課後屋上に来いや 今度は逃げんなよ」

「だれが逃げるって!?? おお!??」

「いかんキレてる!!あんたらもうわかったからさっさと帰んな!!」


ああ本当だ桜木キレてるー!!
私は洋平が不良達に帰るよう促してるのを聞いて立ち上がり、桜木の胸に手を押し当ててどーどー、と言う。


「なんだコラだれにクチ聞いてんだてめえ!!ブッ殺すぞ!!」


洋平の言葉に眼鏡の不良がキレた。
ああもうみんなしてうちの教室でキレるなぁぁぁ!!


「ザコはどいてろ あんたにいってんだよ堀田先輩」


洋平だめーーー!!そんなこと言ったら火に油だよ!!


「フッ水戸洋平か 元気がいいな今年の一「洋平!桜木もう限界ーーー!!」年は」

「ふぬーーーっ!!!」


堀田先輩?の言葉を遮って叫ぶとクラス全体の視線が私に向けられた。しかしそれは桜木の雄叫びによって外される。


「おい男全員で花道を押さえろ!!」

「おまえ達!!そこまでにしないと停学だぞ!!おい桜木!!水戸!!」


洋平がすぐに男子達に指示を出す。慣れてんなぁ。








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あきゅろす。
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