辞める辞めない
「委員会で遅れましたっ」
数日後、委員会があって部活に遅れた私。ちなみに私は緑化委員会である。せっせせっせと花壇に花を植えてきましたよ!なった理由?そんなんじゃんけんに負けたからに決まってるでしょ!
桜木はちゃんとにやってるかな、と体育館の隅っこを見るが赤頭はない。そしていつもより沈んだ雰囲気の部員達。うわぁ、嫌な予感。
「彩子先輩…桜木がなんかしたんですか?とうとう逃げ出したとか?」
「……その通りよ」
「あちゃー…」
やっぱりか、と肩を落とす私。うんそろそろこうなるだろうと予感してたよ!むしろよくここまでもったね!…でも。
「戻って来ると思いますよ」
「え?」
「アイツ、結構本気の目してましたから」
今はただ疲れて決心が揺らいじゃっただけ。そう続けると彩子先輩にふんわりと微笑んでもらえた。…ほんと美人。
それからしばらくして、体育館の入り口でこそこそしている赤頭を見付ける。それは彩子先輩も同じようで。
「桜木花道ー!いるんでしょ?こそこそしないで男らしく出てきなさーい!」
その言葉にそろり、と入ってくる桜木。彩子先輩と木暮先輩が桜木と赤木先輩の間でなんか必死になっていて。
「赤木先輩、そろそろ花道に次のステップ、どうですかね?」
彩子先輩のその言葉に頷いた赤木先輩を見た桜木は嬉しそうだった。
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