「彩子ー!!」 「はァい!!」 一通り自己紹介が終わって赤木先輩が彩子先輩の名前を呼ぶ。 「おまえ桜木を頼む」 「?」 「初心者だから基礎からみっちり!佐伯もだ!ヨロシクな」 「………?」 「はい!!」 「はいっ!」 不思議そうに頭を傾げる桜木に元気に返事をする私と彩子先輩。みっちりねっちょりやればいいんだよね! 「さあ桜木!ねっちょりやろうか!」 「ねっちょり!?」 満面の笑みで言った私に驚く桜木。ねっちょりだよねっちょり! 「走り込みは…」 「あ、桜木体力だけはバカみたいに…っていうかバカだからあるんで」 「じゃあまずはドリブルからね」 「バカとはなんだバカとは!」 彩子先輩に説明してたのに桜木が噛み付いてきて迷わずボールをぶん投げる。バカにバカって言って何が悪い! 「とにかく黙ってやる!」 「俺はこんなことよりダンクが…!!」 「そーいえばハルコちゃん、基礎がしっかりしてる人は素敵って言ってたなァ」 「!!!早く教えてくれ!キソ!」 こいつ簡単過ぎる、とニヤニヤしていると彩子先輩に呆れたように見られた。 ReNext [戻る] |