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マネージャー








「…ここかな?」


バスケ部入部希望者はそのまま体育館に行けばいいらしいが、マネージャーはまず部室に行け、とのこと。
部室棟でバスケ部の文字を探せば、案外早く見つかった。
緊張するのを抑えるために深呼吸をし、気合いを入れてノックをすれば、


「はァーい!!」


元気な声とともに結構な美人さんが出てきた。
若干驚きつつもぺこ、と頭を下げる。


「はじめまして、バスケ部マネージャー希望の佐伯千尋です」

「あら、本当!?……ん?佐伯千尋って聞いたことあるような……あ!!二年連続MVP!?」


パッと顔を輝かせながら独り言のように呟いたり声を大きくしたり。
…やっぱりバスケに関連してる人は知ってるんだ、と内心ため息を零しながら返事をした。


「はい、そうです。ケガで今バスケできないんで…せめて関わっていたいんです」

「バスケはまだできるの?」

「はい!今リハビリ中なのであと少しです。でも治ったからといってマネージャー辞めるつもりはないんで」

「……………合格!!!」

「へ、」


急にガバッと抱きしめられた。
なななな何!?何この状況!?私ものすごくおいしい状況じゃない!?っじゃなくて!!


「ああああの!?」

「詮索するようなこと言ってごめんね、でも確かめたかったのよ」

「確かめる?」

「ええ、ケガが治ったからはいさようなら、なんて子にマネージャーやらせないからね」


離れながらも私を撫でる先輩はやっぱり美人だった(しかもナイスバディ。神様は不公平だ)。


「私は二年マネージャーの彩子。よろしくね」

「はい!よろしくお願いします!」


入部許可、出ました。








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あきゅろす。
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