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はじまり









「千尋!!どうだった!?」

「ん、勝ったよ」


教室に入るなり心配そうに話し掛けてくる桜木。私は余裕の笑みで返した。

……にしてもあんなに上手くいくとは思わなかった。
決して青田先輩は弱くない。むしろ大分強い方に分類されるだろう。
恐らく先輩の敗因は、思い込み。私はどちらかというと勝敗を決めるのは力ではなく速さ。先輩は私が桜木を投げ飛ばしたところを見たようだからパワーファイターなものだと思い込んでいたのだろう。
もちろんあの後もものすごくひつこく勧誘してきたのだが(賭けは一体なんだったんだ!)そのお得意なスピードで逃げてきた。
おかげで着替えてきたのに授業には間に合った、と。


「これからが楽しみだなー」

「ぬ?」

「バスケだよバスケ!」


にししっと笑えば桜木は天才がどうのこうのと自慢げに語りだした。
聞いてられないや、と視線を反らすとそこには洋平。


「どうなると思う?」

「何が?」

「花道のこれから、さ」


楽しげな表情の洋平に私はにやりと笑った。
桜木が今までどうだったかなんて目に見えている。だけど、これからは今までと違う。


「言ったでしょ。楽しみだって」








□■□■□■□■□■□■□








それから数日。
やはり桜木は入部認められなかったらしいが、体育館掃除やボール磨きをして認めてもらえたらしい(洋平たちは手伝わされたらしいが私は平気だった。ラッキー)。

流川も入部するだろうし、桜木も鍛えれば大分上手くなるだろう。そして、あの三年のゴリ…いや、ハルコちゃんのお兄さんは大分上手そうに見えた。
面白そうだな、湘北バスケ部!
沢山の期待を乗せて、入部届けにペンを走らせた。














やっっっとバスケに入れる!
あれだけ引っ張っといて柔道シーン短くてすいません><無知識無経験なんです





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あきゅろす。
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