悪戯道具
うざい。たった三文字だけで撃沈した双子。ニシシ、これから使えるかも。…ニシシって漫画かあたし。
「そりゃないよアンナ……」
先に頭をあげたジョージがあたしを見て嘆きに似たため息をついた。それを聞いたあたしはフンッと鼻を鳴らすだけ。
すると、あたしの目は床の上に散らばっている物に留まった。
「これは……」
沢山あるものの中から一つを取って手に取る。
ー…見覚えが、ある。
「相棒!アンナが悪戯道具に興味あるようだ」
「本当か相棒!」
双子があたしの隣に来てニヤニヤとし始める。
しかしそんなのは気にならなかった。
「これは我等が持っているものの中で2番目に役に立つものだ!」
フレッドが得意そうな顔をして言う。
1番じゃないんだ、と思いつつもあたしはこの悪戯道具で双子が2番目に役に立っているらしい物をじっと見た。
一体、どこで見たんだっけ。
「これ、どこで手に入れたの?」
双子を見据えて聞くと、二人ともハッとして全く同じの困った顔を見せた。
なんでそんな顔をするんだろう、と考えているとジョージが口を開いた。
「貰ったんだ
リクに」
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