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JJ:もう放っといてよ神様











笑った顔がそっくりね。そんなの嬉しくないよ。似てる?当たり前だよ。だって正真正銘の兄妹なんだから。



『臭い』
「ちゃんとシャワー浴びたよ?」
『違う。香水だよ、香水』
「 、ああ」



さっきまで女の子と楽しくやってたからか、俺の体にはさっきの子の香水が染み付いてるらしい。ソファーに座ってる知恵の隣りにぴったりくっつくと匂った香水が嫌なのか『臭い』と俺をつっぱねた。毎回のことだから俺も慣れたけど。でもやっぱりショック。



『こないだと違う』
「そう?」
『別れたの?』



その質問には答えられない。そもそも俺は彼女と呼ぶ子は今まで出来たことないから。好きな子以外とは付き合う気にならなくて。好きな子とは結ばれない運命なら俺は誰とも付き合わない。それでも俺だって男だし欲を満たすために寄ってくる子と寝る。それだけのこと。



『よくもまあコロコロと』
「ん〜?」
『女の子大切にしないと痛い目に遭うよ』
「大丈夫、大丈夫」

( 痛い目ならすでに遭ってる )



どうして知恵は妹なの?神様が居るならきっと僕に対してすごく意地悪だ。



『お兄ちゃんみたいな人とは付き合わないようにしなきゃ』










もう放っといてよ神様



こうしてまた俺の大好きな無邪気な笑顔で俺を傷付ける。

やっぱり神様は意地悪だ。それでも俺は、ずっとずっと知恵を想い続けるんだから。




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