ぐずぐずと鼻がなる。
気が付くと、俺は子供がぐずるように泣いていた。
「かわいー」
この時、俺は頭を抱えていたせいで、風紀委員長様がそんな事、呟いていたなんて知らない。
「ごめん、泣かないで、ね?」
背中をさする手と、優しい声音に、恐る恐る、視線をやる。
それに気付いた風紀委員長様は、優しく笑うと、俺の顔を覗き込んだ。
「パンツのなか、綺麗にしようか。歩ける?」
頷くと、手を差し出される。
それをとって立ち上がると、パンツの中が非常に気持ち悪い。
すぐ近くのトイレに入っると、未だ半立ちのそれが…、どうしようか逡巡していると、チャイムがなった。
「ちっ…じゃあ、亮太君、僕、教室に戻るけど、平気?」
「へ、へいき…」
「そっか、じゃあ、次は放課後ね。罰則だから、ちゃんと来るんだよ?」
遠ざかっていく足音に、耳をすませる。
出て行ったのを確認すると、俺は自分のものに手を伸ばした。
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