「じゃ、ご馳走様でした。」
満足した俺は手を合わせた。
「大丈夫?」
「へ?」
何が?とは、続かなかった。
ガタガタっ
と机がゆれる。
急に崩れた膝に思わず机にしがみついた。
揺れた振動でカップと皿が落ちて割れる。
「ご、ごめん、なさい。」
腕にも力が入らない。
「…、そのカップだけで、19万するんだ。」
「ぁ、べんしょ」
「出来る?うち、バイト禁止だよ?お皿は持っと高いよ、聞く?」
「で、も」
若干、呂律が回ってない気がするし、なんか、ここ暑い…
「気にしなくていいよ。むしろ、僕には安い位だ。」
背後に回った委員長様が、俺を抱えて椅子に座らせる。
だらりと力の入らない体はされるままだ。
頭に柔らかい衝撃。
しばらく胸の当たりをさまよった手が、ボタンにかかる。
「暑い?」
「あ、ちゅ、い」
なんか、頭んなかもぼうとしてきた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!