('A`)は明日もいきていくようです。
つなぎのチャックを
42:◆Yqyp7Uc3Po
02/02(金) 02:21 efpmX07tO
ドクオはツンが出ていった入り口を見つめていた
ツンが破壊した入り口の向こうには廊下が見えた。
病院を連想させるような白い廊下、その乳白色の廊下には蛍光灯の反射が淡く映し出されている。
横になっているドクオの位置からでは窓は見当たらないが、ツンは今夕方と言っていたのを思い出し、ドクオは空を見てみたくなった。
(´・ω・`)「さて!」
頃合いを見計らったようにショボンはつなぎのチャックを下ろし始めた。
(´・ω・`)「やらな…」
('A`)「だが断る」
(;´・ω・)「!!」
ショボンのチャックを下ろす手が止まる。
(;´・ω・)「やらなくちゃいけない事が沢山あるよって言おうと思ったんだけど……もしかしてドクオ君、期待してた?」
(;'A`)「か……勘弁して下さい」
(´・ω・`)「まぁいいや今回は勘弁しとこう。着替えた後、この施設を案内するから。立てるかい」
「今回は」って事は次回がある。
溜め息が出た。
施設を案内すると言う事は自分はこれからこの戦争になんらかの形で関わるのか………
タテルカイ?………
Σ('A`;)「あぁっ!!」
短い叫び声を上げてドクオは立ち上がった。
そして
何を今まで悠長に人と喋っていたのか
自分は致命傷を負ったのでは無いのか
と考え、自分の血も脳信号も通わなくなった筈の右腕を動かした。
無くした筈の右腕を
(;;'A`)「あぅあ、な、なんだコレ!!」
義手なんてチャチな物じゃない、まるで某SF映画に出てくるロボットのような腕がドクオの右肩から先には付いていた。
45:◆Yqyp7Uc3Po
02/07(水) 01:36 vCiY2sbWO
果てしなく続いていると思わせる白く長い廊下…………………
天井には等間隔に蛍光灯が取り付けられ通路を明るく照らす。
その蛍光灯の光が反射する床を移動する2つの影
(;´・ω・)「げ、元気だして。」
('A`)「はぁ、まぁ」
(;´・ω・)「…………」
ショボンはドクオのテンションの低さに気まずさを感じながらも歩き続ける。
自分の腕を見たドクオは一時間程ショックで失神していた。
いくら感情が薄くても、利き腕が生身じゃなくなるという事はドクオにとってショックだったらしい。
(´・ω・`)「あ〜、ここかな?」
('A`)「?」
ショボンは突然立ち止まり壁を見つめる
そしてショボンは手のひらを他の部分となんら変わりない白い壁に当てる。
するとそれまで平らだった純白の壁が自動ドアのように開いた。
その光景にドクオは少しテンションが上がったのか
('A`)そ「うお!映画か漫画でしか見たことねぇ」
と独り言のように漏らした。
その様子を見たショボンは少し笑いながら
(´・ω・`)「はは、SFっぽいだろう?」
('A`)「はい、なんかテンションが上がってきた気がします」
ドクオは今まで非現実的な物を目の当たりにしても高揚感が湧かなかったが、なんとなく自分の中で少しありえそうと思っていた場面に遭遇したので、テンションが上がったようだった。
(´・ω・`)「興味出てきたかい?よかったらお先にどうぞ?」
('A`)「えっ!?じゃあお先に失礼します」
一瞬驚いたようだったが、ドクオは新しく開いた通路を少し足早に歩いて行った。
さっきまでの純白の廊下とは対照的な漆黒の廊下を………
(´・ω・`)「真実を受け止めて戦えるかな?彼。
この話を伝えるの、いつも辛いんだよね」
一人残されたショボンは小さく呟いた。
51:◆Yqyp7Uc3Po
02/09(金) 20:22 CFdxU+a6O
('A`)「………」
ドクオは今、扉の前に立っている。
白の廊下から、黒のわき道に
また長い事歩くのかと思っていたが、天井に等間隔で取り付けられていた、小さく光る豆電球の赤い光は五つ程で通路の終わりを告げた。
そして通路の突き当たりの右側には大きな黒い扉があった。
その扉の前にドクオは立ってる。
('A`)「………大体10メートル位か?」
ドクオは自分の歩いた道を振り返る。
するとショボンが歩いて来ていた。
(´・ω・`)「ちゃんとまっすぐ歩いたみたいだね。」
('A`)「……?」
ドクオはショボンの言っている事の意味がよくわからなかったが、最初の自分の疑問が先に知りたかった。
('A`)「あの。その黒い道ってなんか意味あるんですか?」
52:◆Yqyp7Uc3Po
02/09(金) 20:24 CFdxU+a6O
(´・ω・`)「この通路だね?確かに通路は作る必要は無いよ。でもね、ココ!!この場所に意味がある」
(;'A`)「??」
ショボンは視線を落とし、床を足で叩く
(´・ω・`)「実はね‥‥」
ショボンは壁をデコピンした。
パァァァン!!
(;'A`)「!!!?」
壁だと思っていたモノが揺れる。
指から受けた衝撃は波を作りながら壁を揺らす
(´・ω・`)「紙なんだよ、この壁。侵入者の為に造られた罠さ。
そうそう、さっきまで歩いていた白い通路、あれは壁に手を当てる事を知らない人間には、ただの何もない廊下だから。為す術がナシってわけさ」
('A`)「じゃあ、この黒い通路は?」
(´・ω・`)「この通路、床しかないんだよ。この床以外は奈落の底に続く落とし穴。
もし白の通路の壁を壊されたり、登録されてない指紋を壁に当てると、この紙が天井に格納されて豆電球も消える」
('A`)「はぁ〜なるほど。‥‥‥それで、どうなるんですか?」
(´・ω・`)「えっ!?」
('A`)「落ちたらですよ。」
58:◆Yqyp7Uc3Po
02/17(土) 15:07 x+q7Pcy4O
(´・ω・`)「それは落ちた人しかしらないよ」
ショボンは笑いながらそう言うと、扉の前まで来て扉に指を押し当てる。 すると音声が流れ、扉がゆっくりと開いた。隙間から眩しい程の光がもれる。
(´・ω・`)「ドクオ君、君には知る権利と戦う義務がある。この部屋で色々話さなくちゃなんだ。」
そう言うとショボンは開いた扉から中の部屋に向かい叫んだ。
(´・ω・`)「おーい!!新入りがきたよー!!」
しかし、ショボンの呼びかけに答える返事は無く、物音もしなかった。
(;´・ω・)「あれ??誰もいないのかな?」
('A`)「一体この部屋は何なんですか?」
(´・ω・`)「ああ、言うの忘れてたね。ここは君以外の改造された子達が住んでる部屋なんだ。部屋っていっても、この扉からむこうはちょっと大きい一軒家みたいなもんさ」
('A`)「へぇ〜、この部屋って、あのツンとしぃって子以外に何人位いるんですか?」
(´・ω・`)「二人だよ。しかもウホッ!いい男。‥‥‥そうだ!せっかくだから君の部屋へ案内するよ」
そう言うとショボンは歩いていってしまった。
ドクオは溜め息をつき、ショボンを追おうとした時、黒い通路の方の扉が開いた。
ドクオは開いた扉の方を見る。
一応警戒しながら‥‥
(,,゚Д゚)「誰だ。お前……」
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