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('A`)は明日もいきていくようです。
真っ黒い闇
34:◆Yqyp7Uc3Po
01/05(金) 22:23 NL9xic+iO


 真っ黒い闇

('A`)「‥‥‥‥」




ココハ…ドコ…







 ドクオは闇の中、今までの事を思い出していた
 たしか‥‥学校帰って来る途中、俺んちが吹っ飛んでんのが見えて
 家の前に行ったら案の定家が吹っ飛んでて
 それから変な3人組が来て、殺されそうになって

 ‥‥‥右腕が切られたんだよな‥‥‥。

(;'A`)「‥‥あっ!!!!」

 ドクオは気が付いたように右腕の有無を確認した

('A`)「あれ‥‥‥ある」 
 じゃぁ…今までは夢?

いや、それは無い。痛みがある夢ってのは聞かない‥‥‥








   オレハ……シンダノカ







 ドクオは呆れたようにため息をつく

('A`)「思っていたほど死ぬって解放感無いな」







 「ハァハァ、フヒヒ!」







 突然、ドクオの頭上に光が照り始めた
それと同時にどこかで聞いた事のある声(?)も響きわたる。

 光のまばゆさの中に聞いた声に、一瞬だけ神の存在をしんじた自分を嘲りながら‥‥‥‥


ドクオは光に向かい跳び上がった。


35:◆Yqyp7Uc3Po
01/29(月) 14:08 jGgzZIFiO


(;'A`)「‥‥‥」

(;´・ω・`)「‥‥あ、起きちゃったんだ?」

 ドクオの目覚めは最悪だった。
 開いたまぶたのその向こうにはヤツがいたようです。

(´・ω・`)「色々と聞きたいだろうけど、まずは自己紹介だね。
僕はショボン。趣味、特技はくそみそ‥‥」

ショボンと名乗る男は残念そうにつなぎのチャックを上げながら

(´・ω・`)「ま、君の聞きたい事の中に『僕の名前を知りたい』なんてのは無いだろうけどね‥‥‥
今一番知りたい情報は自分の現状‥‥違うかい?」

 ショボンの目付きが変わる。

('A`)「そうだな、自分の周りに知っている物がない。
 そしてこの部屋にいるのは顔見知りのアンタ‥‥
 俺は質問するしか選択肢がない気がするよ」

 ドクオは小さい頃からの諦め癖でわめく事も暴れる事もなく、ため息をついた。


36:◆Yqyp7Uc3Po
01/29(月) 15:19 jGgzZIFiO



 見たところ、病院や保健室みたいなイメージがある部屋。

 しかし部屋に窓はなく、壁を見ると建物自体に木なんか使われてなく、近未来的雰囲気を感じる

(´・ω・`)「なかなか落ち着いているね‥‥‥
 とても高校生には見えないよ」

('A`)「あんまりやる気がないだけです。よく感情薄いとも言われますし」

 周りを見渡しながらドクオは答えた。
 その様子を見たからか、ショボンはドクオの疑問の一つを答える

(´・ω・`)「安心してくれていいよ。ここには危険はない。
 ここは‥‥‥そうだな、今起きている戦争、その戦争を解決するための施設の一つ、その施設の中の一部屋」

('A`)「‥‥今の戦争に関わってるんじゃ危険あるし、安心できないじゃないですか」

(;´・ω・)「そ、そうだけど‥‥‥外より安全だよ!!」
 なんか信用できるんかなと、目覚めてから二度目のため息をつく。
 その時




 ドギャシャーン!!!!!




 突然部屋の扉がブッ飛ばされた。
 重力に逆らいながら、地面と平行に飛んでいく扉はショボンの顔のギリギリ左をかすめて壁に突き刺さった。
 一体どこが安全なんだ、ショボンよ‥‥‥。


ξ゚听)ξ「新しい子!!目が覚めた!!!??」


38:◆Yqyp7Uc3Po
02/01(木) 00:09 0ycAgspLO



もはやただの穴のようになってしまった入り口に立っていたのは、整った顔、ロールの金髪少女だった。


扉が壊れたと言えばそれですむが、扉の壊れ方と恐らく壊したであろう人間を説明しても誰も信じてくれない。
ドクオはそう思った。



(;´・ω・)「‥‥」


(;'A`)「‥‥‥」


ξ;゚听)ξ「え、何?」

自分の発言に対してなんの返答のない二人に、金髪の少女は思わず疑問を投げかける。

(´・ω・`)「うん……勢いつけて扉開けるのは勘弁してくれないか?ツン…………ぶちころすよ?」

ξ゚听)ξ「えーっと…すいません。それでその新しい子は?」

(一部を除き)何でも無いような会話をしたあと、ツンと呼ばれた少女がドクオの方を見る。
ドクオは目が合って、少女の瞳が青い事に気づいた。


40:◆Yqyp7Uc3Po
02/01(木) 12:06 0ycAgspLO




('A`)「あの〜……」

外国人の方ですか?

と尋ねようとした時、肩より少し長い金髪を揺らしながら、少女がドクオのベッドのすぐ横まで歩み寄る、近くで見てもやっぱりきれいな顔をしていた。

ξ゚听)ξ「こんにちは!じゃなくて…おはよう!あっ!でも今、夕方だからこんばんわ!か…」

(´・ω・`)(なんでもいいよ。っていうか普通はじめましてだろ)

('A`)「あっ、どうもはじめましてドクオっていいます。」

ξ゚听)ξ「あたしの名前はツン、生前の名前はツン・D・レイだけど、今はツンって呼ばれてるからあなたもそうよんで!」

(´・ω・`)(よく喋るなコイツ……しかも早口)

('A`)「あ、はい…」

ξ゚听)ξ「まぁ名前が分かればそれ以外はどうでもいいよね!?そんじゃ!」

そう言ったと思うとツンは足早に部屋から出ていってしまった

(・ω・`;)「…扉直してよ」

 結局、ハッキリした素性は名前だけだったが、なんとなくドクオはツンと言う女の子の性格はわかった気がした。


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