涙の独白
今日の涙を
明日の笑顔に
変えようと
歯噛みして
拳を握る。
見上げた空は
透く澄み
誰かの笑みに
雲が消える。
なのに
涙は消えてくれない
明日が変わる
そんな幻想
信じはせずに
唯今に泣く
泣いても
明日は変わらない
そんな現実
分かっている
それでも
泣かずにいられない
そんな日もある
明日笑う為に
今日泣こう
君の温もりが
頬を拭う
涙は流れることしかできない
いつか全て流れる
だから
きっと笑える
君の笑顔が
日溜まりに思えて
笑みが零れる。
溢れ落ちた滴は
最後の涙。
悲しみの終わり。
今日はいつか終わって
明日がやってくる
明日は今日と変わらない
そうなのかもしれない
けど
そうじゃないかもしれない
明日を変える力が
小さなこの手に
在るかなんて
信じられない
けれど
大きさの知れない
心には
在るかは分からないから
分からない分だけ
信じても良いかもしれない
君が笑って言って
笑みが零れる。
今日の涙を
明日の笑顔に
変えようと
頑張ることはない
笑顔は
頑張ることじゃない
今日の涙を
明日拭えれば良い
きっと
その後は笑える
それだけで
明日は変わる
なんとなくそう思える。
09/09/03.
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