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悔し涙の独白


降り積もる
失敗の雪に
凍える心が
否定を重ねる

必要がないと
告げられている
そんな被害妄想が
鬩ぎ合う身は
ただ沈んでいく


明けない夜は無いと
君は言った
今は悪夢の中
何時か覚めて
また笑えると

咲かない花は無いと
君は笑った
涙は糧になり
何時か蕾が
花開かせると


だから
何度でも
立ち上がらなければ
いけないと

君はそっと
手を握った。


繰り返す挫折が
もう迷わない
何も諦めない
強く抱いた意志さえ
薄れさせる
疲れた世界

冷たい刃が
体温を奪って
立つことさえ
できなくなっても

君は手を握って
笑い掛ける

書きかけの物語
書くのを止めれば
唯の紙切れだから
何度でも頑張ろう

幸福な終わりは
涙に暮れた夜の先にある


その声が
明日を望ませてくれる
だから
また立ち上がり
歩き出す

いつか君に
ありがとうと言おう
薄れぬ想いと共に
今に歩き出す




09/08/18



 

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