私は不覚にも泣いてしまった。 前から長くはないとは告げられていた。 仕方ないと思っていた。 なのに。 それが哀しくなっていた。 彼と会えなくなる。 ずっと。永遠に。 私は、告白した。 このまま終わらせたくなかった。 彼の中で覚えていて欲しかった。 私は確かに生きていた、と。 もし、受け入れられたら彼に哀しい思いをさせる。 それがずっと、悩ませていた。 私は、もうそろそろ死んでしまうのだから。 私は、すぐに死んでしまう。 それも告白した。 泣いてしまいそうだった。 泣いたら、迷惑になると我慢した。 こんなこと言って好きだって言ってもらえるとは思わなかった。 けど。 彼は私を受け入れてくれた。 彼も私が好きだったと言ってくれた。 すごくすごく嬉しくて。 もうどうしていいか分からなくて、すごく泣いてしまった。 ごめんね。 けど、すごく嬉しかった。 [*前へ][次へ#] |