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道行く謳い



花。
咲き乱れる。
君は何を想うだろう。


一面に咲いた闇。
自ら飛び込んで
見失った。
何もかも。

其処に道は在る。
なのに、
何処に道は在る?

闇に浮かんだ道。

進むだけだと入る。
それは荊の道で。
進む程に増える傷と
何かを抉る痛み

全ては己が選択。
それは一つの現実。


傷開いて花開く
咲き乱れた景色に浮かぶ
彼の日の残像。
何も知らなかった。
今も知らない。
ありふれた辛苦と
当たり前の現実。
噛み締めて。

傷刻んで種を撒く
咲き乱れた景色が描く
懐かしい残像。
何かを知った。
だから今がある。
ありふれていた辛苦と
歩んだ現実。
握り締めた。


荊の道の向こう側。
そこが地獄でも。
痛みに耐えた。
傷を受け入れた。
咲き乱れた花が
その景色を塗り替える。


花。
狂い咲く。
君は何を想うだろう?

花。
咲き乱れる。
君はきっと笑むのだろう。


懐かしい日々。
   夏の木洩れ日。
流した汗と涙。
   繋いだ手と手。
夕暮れの教室。
   下校の橙の空。

交わしたさよなら。
全てが道の欠片達。




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あきゅろす。
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