在処を望む独白
心の在処を探した。
それは曖昧で
見つからない
ノックして
返らぬ声に
此処じゃないと知り
次のドアを叩く
其処でもなくて
知らず知らず
落としていく何か。
見落とした大切が
世界の全てに変わる。
それでも
心が何処に在るか
分からずに
独り嘆いた。
喪失が呼ぶ
痛みの先を辿った
これが心だろうか？
胸の奥
締め付けられて
苦しい
貴方が遠ざかる
それが
ひたすら苦しくて
これが心の痛み？
痛むのは胸の奥じゃないか
君は首を捻る。
止まらない涙は
流れ落ちる。
心の在処を探した。
身体の何処に在るか
手探りで
暗闇の中で
呼び続けた
返らぬ声に
広がっていく胸の疼き
抱き締めて
返らぬ声を求めて
呼び続ける。
きっと
それは君のモノで
君だけのモノじゃない
君の心は君のモノ
だけど
君だけの中に居場所はない
それは種
芽吹く日に焦がれ
君の中で眠る。
君の中で
芽吹いた花
君だけの中で咲くことはない。
誰かの中に在って
君とを繋ぐ
繋がり出来た絆
その温もりが
君達の何か。
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