進失選択の戯言
選んだ道を歩く
その中で
知らずに見失う
選んだ理由
こんな筈では…
思いを押し潰す
邪な現実
不条理な刃が
切り刻む
降り頻る濁った雪
溶けることなく
積もって
何もかもを
凍らしていく
何かを選んで
何かを喪失す
途切れた心
分かれる道
先に広がる
無数の暗闇
降り頻る濁った雪
溶けることなく
積もって
何もかもを
覆い隠す
止めどなく
押し寄せる吐き気
蠢き廻る不快な何か
答えの出せない
見えない道に
跪いて嘆く時間は
永くなく
重ねる自己嫌悪に
脆弱なモノを
噛み締め
見咎める
それでも…
停滞は赦されない
立ち上がり歩き出す
何かを選択んで
何かを喪失して
降り頻る濁った雪
溶けることなく
積もって
何もかもを
閉ざしていく
いつか来る
春を探して
濁りが清む
空を見上げて
歩き出す
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