[携帯モード] [URL送信]
失笑の戯言



霞行く景色に
鬱る日々が
繰り返す

誰もいない
孤独りの世界に
笑みを向ける
誰かは居らず
虚ろに在るだけの
他人に
愛想笑いを浮かべる
堕ち行く毎日

自分さえいないのに
無意味に空笑んで
貶め孤独り泣く
意識に浮かぶ
本当の自分の
笑みの先には誰もいない

他人の望みの
在るが儘
自分という他人の
孤独り舞台
笑むだけの誰かが
救える者は誰もいない

繰り返し
繰り返し
脳裏に浮かぶ
自分の笑顔
向けた先には
誰もいない

光溢れて
花弁が舞い踊る
和かな温もりが
包み込む真世界
いて欲しい貴方さえ
いないのに
真に笑む
愉しげな孤独りの自分

それはきっと
最期の姿なのだろう。

さよなら
ありがとう

声亡き言葉は
花と戯れ
消えていく。

孤独りの笑顔は
光に呑まれとけていく。

誰もいない世界で
数多の花は
風に舞って
世界を消していく。

さよなら
ありがとう

最期の笑顔を君に…。




[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!