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コンビニ(日記より/政小)
※現代設定で身分の差がない完全他人状態です。





今は春休みで学校が休みだ。社会勉強も兼ねて俺はほぼ毎日バイトに勤しんでいる。さすがに連日となれば体力的にキツくなってはくるが、その分金も入るんだから文句は言えねえ。

――午後9時をお知らせします。

店内放送から時刻を告げる女性の声がした。
そう言えば今日は9時上がりだったな。久し振りの早上がりだし帰って何をするか。

考えながらバックルームに行くと俺と入れ替わりの男が一生懸命に飲み物の補充をしていた。
この男とは何かとシフトが被ることも多く、お互いのペースを把握出来ているから働きやすい。少なくとも俺はそう思ってる。
ただ一つ気になるとすれば、ある程度歳が行っていると言うのに此処のバイトしかしていない事だろう。かなり働けるヤツだし直ぐに就職出来そうなモンなんだが。やはり左頬の目立つ傷とソッチの人間とも取れる風貌が災いしてるのだろうか、勿体ねぇ。

「お疲れ様。」

声を掛ければ俺の存在に気付いたらしい。飲み物を補充する手を止め、少し驚いたような表情で冷蔵庫から出てきた。

「お疲れ様。今日はもう上がるのか?」

「Ah-,夕勤のシフトが変わったらしい。もう一人のヤツが残る事になってる。」

「そうか…伊達はもう帰っちまうんだな。」

おいおい、厳つい顔の造りしておきながら何寂しそうな表情浮かべてるんだよ。俺じゃなくたって残るヤツが居るんだから心配ねぇだろ。

「気を付けて帰れよ…。」

それだけ言い残すと男は再び冷蔵庫へと戻ってしまった。それを目に帰り支度を始める。

しかしどうしたと言うのだろう。さっき見た男の表情が忘れられない。アイツとはよく顔を合わせるし、今だって特に変わった遣り取りをした訳でもない。今までにも色々な表情を見てきたが、どんなに良い笑顔を見ようと言葉を交わそうと脳裏に焼き付くなんてことは無かった。それにシフトが違うのだって今日だけだ。また直ぐにでも一緒に働く事になる。

なら今、俺の胸にあるこの感情は何だ?

……寂し、い?


その後、他の奴等にも適当に挨拶を交わしバイト先をあとにした。

己の抱いた感情の意味が分からないまま。






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これちょっと続き考えてあって、その内に書きたいなーとかおもってるんですよね。


あきゅろす。
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