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東方二次創作小説
お使い 2日目part2
「さて…どうしよう…」
罪袋は休んでいくと言ったものの紅魔館には数えるくらいしか来ていないので休憩出来そうな場所は見あたらない
「うーん…」
「あら、あなたスキマ妖怪の式じゃない」
罪袋が声のした方へ顔を向けると、この館の主、レミリアがいた
「確か…レミリアさん?」
「あら…覚えててくれたのね」
「まあ…って俺は式じゃないですよ…」
「あら、そうなの?スキマ妖怪の手伝いをよくしてるからてっきりあの狐みたいな式と同じだと思ってたわ」
そういえば何してるのあなた、とレミリアの問いに罪袋はここに来た経緯を伝えた
「そう…休憩ね、なら図書館に行ったらどう?」

レミリアの薦めで罪袋は紅魔館内の大図書館に来ていた
レミリア曰く『静かでくつろげる』ところらしいのだが
「じゃあパチュリー、今日もこれ借りるぜ」
「駄目よ!返しなさい!」
本を借り(?)ようとしている魔理沙とこの大図書館の主、パチュリーが揉めている現場に出会した
「あ、こんにちは」
罪袋に挨拶をしたのはここの司書の小悪魔
「こんにちは、というかいつもこんな感じなんですか?」
「はい、魔理沙さんが来る時はいつもこんな感じですね」
「……止めないんですか?」
罪袋が小悪魔にそう尋ねると
「…私が止めれるならとっくに止めています」
「はぁ…仕方ない…」
と罪袋はため息をついて2人が揉めている場に近づく
「魔理沙」
「おお罪袋いい所に、ちょっと手伝ってくれ」
魔理沙がそう言うとさらに罪袋は近づく
パチュリーは身を構える
そして罪袋は…魔理沙の持つ本を取り上げた
「あっ…おい、何するんだ!?」
「魔理沙が物を借りると一生帰って来ないからな」
「死ぬまで借りるだけだぜ」
「死んだら誰が返しに来るんだ」
「う…」
罪袋は言葉巧みに魔理沙を追い詰めていく
「わ…分かった、今回は罪袋に免じて借りないでおくぜ…」
魔理沙は諦めたらしく、箒に乗って帰っていった
パチュリーはそれを確認すると
「ありがとう助かったわ、罪袋さん」
「まあ今のは魔理沙が悪いしね…って俺の事ご存知だったんですか」
「魔理沙からよく聞いてるわ、ところでここに何しに来たの?」
罪袋は何度目か分からない経緯を話す
「休憩、ね…そういう事ならゆっくりしていって」
パチュリーはそう言って部屋の奥へと消えていった
罪袋は近くにある椅子へと腰掛けた
「本は読まれますか?」
いつの間にいたのか、罪袋の隣にいた小悪魔がそう尋ねる
「本はよく読むよ、ここにある本も読みたいけど今日は急ぎだからね、少し休んだらすぐ出るよ」
「そうですか、ではゆっくりしていってください」

罪袋は少し休憩した後、図書館のパチュリーと小悪魔、廊下で出会った咲夜にお礼を言い急いで次の目的地へと向かう

そして現在竹林で迷っていた
「あぁー…どこだここ…」
途中から同じ景色を見るようになり罪袋は確実に永遠亭への道が分からなくなっていた
「さて…これからどうしよ…ん?何かあの地面だけ色が違うな」
罪袋は今までと違う景色を見れたおかげかその色が違う地面に何の違和感もなく足を踏み入れていた
「え…うわぁぁぁ!!!」
そこは落とし穴だった
落とされて罪袋は気付く
「これはてゐの罠か…」
「そうウサ」
と、穴の上からてゐが顔を見せる
「まさか罪袋が掛かるとは思ってもみなかったウサ」
「と、とにかく助けてくれ、今日は永遠亭に用があるんだ」
てゐに経緯を話す
「それなら紙を渡すウサ〜、私が持っていってあげるから」
言い方から察するに罪袋は出す気はない様子のてゐに対し
「……そうかい、なら紙を渡すからもう少し顔を出してくれ」
意外にも冷静な声で答える罪袋

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あきゅろす。
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