あめ色の日々
03
「…ッ1位以外だったら今日の昼食に魚だろーがなんだろーが食って見せます…!!」
言った。言ってしまった…!!
やばい、万が一そうなってしまったらどうしよう。ハーフサイズは許容範囲か?…駄目ですか。
そろそろと教官を見上げれば、そこにはかなりの一大決心だったにも関わらず聞いた瞬間に吹き出していた小牧教官の姿があった。
ななななんだよちくしょー!!
「何ですか魚食えなくて悪かったですね!!」
「い、いや、年相応で、良いと思うよ…っ」
「笑いながら言わないでくださいよ!!」
ツボにハマってひーひーいってる教官に生ぬるい視線を送り、だから1位以外取る気は無いです、と強気で言い放った。
「あっはは、頑張ってねー森川君!」
「魚を摂取しない為なら本気出しますからね。」
「うん、結果楽しみにしてるよ。よーし、みんなそろったね?位置についてー」
よーいどん!!
何てふざけたスタートダッシュだ。
でも俺はそれを耳が捉えた瞬間、灼熱の地面を蹴り上げていた。
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