晴れ時々悪戯心のち恋
「ねぇ、リドル…あっ」
図書室に私が入るといつもの場所にリドルは座っていた。
呼んでも返事がないので隣に来てみると規則正しい寝息を立てている。
「…!」
私は思いついてしまった!!
果たして上手くいくのか、いや!
私は出来る子出来る子…
そう自分に言い聞かせて鞄から黒インクのペン(マッ○ー)を取り出した。
「できた…!」
よし、ずらかるとするか…
「!」
すたこらと退散しようとした私の手を誰かがつかんだ。
「リ、リドルくん!お、おはよう!」
あ、ヤベ声が裏がえった。
「ああ…つい眠ってしまった」
リドルは欠伸をかみ殺した。
リドル顔がいいので欠伸をしてもかっこいい…筈だが今日は違った。
キラキラしてるよキラキラ!!
「プッ」
ああ!我慢出来ずに笑ってしまった!なんたる不覚。
「どうしたんだ?」
「な、なんでもないよ!」
「…」
「な、なに?」
感のいい彼の事だ。
私の怪しさに不信を抱いている!!
私は無実だ!だってだって…
「その手に持ってるペンなに?」
「そ、そんなまさか寝てる間に瞼に目描くためにもってる訳じゃないよ!」
あ…!ねぇ、私バカなの?バカなの?死ぬの?!?!
私の言葉を聞いたリドルは鏡を魔法で取り出すと鏡に向かってウインクをした。
「…」
私は逃げようと思い足を踏み出し…
「どこに行くんだい?」
前を向くとすごい笑顔を貼り付けたリドルが立っていた。
「さあ、言い訳するならいまのうちだぞ」
リドルの瞼にはうっすらとまだ跡が残っていた。
やったぞマッ○ーすごいぞマッ○ー!
「だって……」
「なんだ?」
「だってね、こうしたらリドルの女の子からの人気が無くなると思ったんだもん…目を瞑ってもキラキラお目目のリドルなら人気なくなるって!これでずっと私といれるって…」
「…」
呆れた顔をしているリドルに、だめ押しで
「好きだよ?」
と、言ってみた。
すると次の瞬間抱きしめられていた。
「リドル?」
「君ってほんと…」
「うん?」
「…」
リドルが何か呟いたが聞き取ることが出来なかった。
「安心しろ、僕と付き合っているのは誰だ?」
「私…私!!」
私が叫ぶように言うとリドルは良くできました。と、頭を撫でてくれた。
あー落ち着く。
「終わりよければすべてよしですね!」
よし、我ながら上手くまとめれたよ!!
「許すなんて一言もいってないよ?」
「ひ、ひい!」
(のち、雷・・・)
(なんか言った?)
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