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Re1:The first sign
Waiting you





 星、綺麗だね。

 此処は寒いけど、他のどの土地よりも空気が澄んでるんだって。

 天然のプラネタリウムって、こんな感じなのかな。


 そういえば、

 あんたと最後に話した時もこんな夜だった。

 細かな流星が頭上を駆け抜けたあの日、あたし達は大切な約束を交わしたね。

 ねぇ…覚えてる?



『泣かないで、アリィ。
僕、決めたんだ。
ジルクス軍に入るって』

『いつか英雄の称号を手に入れて、必ず帰ってくる』

『そしたら、僕…アリィと――…』


 言われた通り、あたしはあんたの帰りを待ち続けてるよ。

 弱っちくて泣き虫で、人一倍気が小さい。

 そんなあんただけど、夢だけは誰よりも大きかった。

 あたしは誰よりも応援したいって思った。

 勿論、今でも応援してるよ。


 …でもさ、

 一個だけ言わせて?



「一体何年待たせりゃ気が済むのよぉおおっ!!?」



 ねぇ、約束を覚えてる?

 あれから十年も経ったんだよ?

 あたし、あと何年待てばいいわけ?

 肝心のあんたはいつになったら帰ってくるの?



 て、いうかさ。

 このあたしを待たせるなんて、いい度胸じゃない?

 あんたがそうやって帰ってこないつもりなら…。



「――いいわ。あたしが会いに行くから」


 待ってなさい。

 ――…レックス。





Waiting you

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