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『あの…っ』

「たべないの?たべないならぼくがむりやりつっこんであげるからくちあけて」

『えぇぇ!?』



いらない、と言っても遠慮するなと言わんばかりにグイグイと団子を差し出してくる沖田さん。ああもう…こんな事で一生懸命になるあなたが可愛い…!

…まあ、今は子供だからそう思うのだけれど、これがいつもの大きさの沖田さんだったら、たちの悪い悪戯にしかならない。…成長って恐ろしい…。



「ちづる、あーんして」



ここまで薦めてくれているのに、もう私には断るという彼の気持ちを踏みにじるような真似はできなくて、仕方なくいただくことにした。



『…じゃあ…』

「うん。」

『あ、あーん…?』



ぱくり。

一つ団子を口に入れてモグモグさせると甘しょっぱいみたらしの味が蔓延した。

私の膝から降りて縁側に座り直してから私の顔を見て、どう?と首を傾げる沖田さんに、美味しいです、ありがとうございます!と言うと彼は嬉しそうに微笑んだ。

……確信犯ですか?


(可愛すぎます…。)



「……あ、」

『え?』




20100814

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あきゅろす。
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