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暗黒騎士
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謎の女性に手首を引っ張られながら必死に走るレオン。
もうずいぶんと森の奥深くまで来てしまった。

今更だが、レオンは謎の女性の手を弾いた。

バシッ−

二人の足が止まる。
「おぅい、オレをこんな所まで連れてきて一体何をするつもりなんだ。」
「・・・。少し貴様に話しておきたい事がある。」
「それならここで話せ。早く城に戻らないと隊長に怒られちまう。」
「そうか、それは気の毒だな。じゃが後少しで目的地に到着する。着いてこい小僧。」
「気の毒だぁ?ったく、ふざけやがって。」

レオンは、再び走り出した謎の女性の後ろを必死で着いていった。
いくら松明を持っているとはいえ、暗闇の森を走るのは恐怖がある。
それ故今更一人で引き返す勇気もなく、仕方無く謎の女性の後を追った。


しばらく走ると明かりが見えてきた。
明かりと言ってもただの焚き火だ。

焚き火を囲むように二人の男が座っていた。

「やっと戻ってきたか。ん?そいつが暗黒剣の使い手か?
ずいぶんと餓鬼だな。」
「ぬぬっ、パシファル殿。人を見た目で判断するのはよくありませんぞ。」

レオンをバカにしたような発言をしたのはパシファル。
身のほど丈の大剣を背負っていて、全身を鎧で覆っていた。

もう一人の礼儀が正しい筋肉質の男はヤマト。
手に爪のようなもの付け、モンクのような格好をしている。

「よし、それじゃそこに座れ。」

謎の女性は、レオン座らせ話始める。

「貴様、確かレオン・ハーヴィといったな。」
「あぁ、そうだけど。」
「ゴルベルザという男を知っているか?」
「ゴルザ・・・?誰だそれ」

はぁ、と謎の女性はため息をついた。

「何だよ。誰なんだ、そのゴルベルザってのは。」
「まぁ、待て。その男について話す前に一つ。
 自然の欠片というものを知っているか?」
「あぁ、それなら聞いた事あるぜ。
 確か、その自然の欠片ってのは世界の様々の場所にあって、
 それらが世界の自然のバランスを保ってるんだっけ?」
「その通りだ。」
「んで、それがどうしたんだ?」

レオンの質問に対して、パシファルが答えた。

「さっき言ったゴルベルザって奴が 」 

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