鋼の錬金術師(ロイ×エド)
アンバランスな心

情事の後、目が覚めると隣には幸せそうに眠る大佐がいて、俺はその姿を見て2つのことを思う――‥


“愛しい”と“殺したい”


俺はおかしいのだろうか…


大佐は俺の恋人で、大佐が好きだという気持ちに嘘は無い


でも俺の心の中には相反する2つの感情が潜んでる


いや、元は一緒なんだ。大佐が好きでどうしようもなくて、それで…







エドワードは眠るロイに跨がりその首に両手を当てた


ロイがそれに気付き目を開ける


「なあ、このままアンタを殺していい?」


エドワードの問い掛けにロイはいいよ、と言って微笑んだ


エドワードはそのまま徐々に手に力を入れていく


しかしロイは苦しそうにするわけでもなく優しくエドワードを見つめていた


苦しくないのだろうか?


いや、そんなはずは無い


それでも余裕を見せているロイにエドワードは手の力を更に強めた


自分を見ていたロイの漆黒の瞳がゆっくり閉じられていく――‥


その瞬間、エドワードは怖くなって手を離した


「っ…コホッ…コホッ…エドワード?」


ロイが咳込みながら身体を起こす


「何で…何で抵抗しないんだよ!俺が殺せるわけ無いと思ったか!?」


「違う。…君になら、殺されてもいいって思ったからだよ」


その言葉を聞いたエドワードは泣きながらロイに抱きついた







「なあ、苦しかった?」


わずかに残る指の跡を見ながらエドワードが聞くと、ロイはいや、と言って首を振った


「どちらかというと少し気持ち良かったかな、こう身体が宙に浮いたようなふわふわとした感じがしてね」


「そっか…」


急に黙ってしまったエドワードにロイは首を傾げる


「どうしたんだ?」


「俺って…おかしい、のかな?アンタのこと好きなのに、何でか分からないけどたまに無性に殺したくなる…」


「おかしくはないさ、愛の形なんて人それぞれなのだから。逆に言えば君はそれだけ純粋なんだ」





そう、純粋で不安定な子供…


そんな君のことを私は心から愛おしいと思うよ、エドワード――‥


            fin.




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