鋼の錬金術師(ロイ×エド)
快楽の海 ※R18

「ロイ…」


「何だい?」


言いにくそうに俯いてモジモジしているエドワードにロイが優しく問い掛ける


大方、何かの頼み事だろう


この小さな恋人は滅多に甘えることをしない


ロイとしてはもっと甘えたり我が儘を言ってほしいのだが、エドワードがそれを良しとしない


その彼がこういった態度に出るということは余程の事だろうと思ったロイは、何でも聞いてやるつもりでもう一度エドワードに問い掛けた


「どうしたんだい?言ってごらん」


するとエドワードは顔を真っ赤にしてモゴモゴと口を開いた


「あ、あのさ///俺と………エッチして?」


「…は!?」


この要求にはロイもうろたえた


付き合ってるといってもエドワードはまだ子供だ、心も身体も未熟な子供に無理矢理そんなことはさせたくない、とキス以上のことは我慢していたのだ


それをまさか、エドワードの方から誘ってくるとは思いもしなかった


「俺じゃダメ?こんな身体じゃ、ロイ勃たない…?」


「そんなことある訳無いだろう!あっ、いや、しかし、君の負担が…」


「俺、ロイとしたいんだ…俺に教えてよ」


上目使いで見つめられてそんなことを言われては、ロイに断る術など無かった







ロイはエドワードをベッドに横たえ、キスをしながら手早く服を脱がせた


そして自らも服を脱ぐ


「ひゃっ!」


胸の突起を口に含むとエドワードの口から声が漏れた


「感じる?」


「…分かんない…でも何かくすぐったい///」


その答えに苦笑しながら、ロイはエドワードの胸の突起を舌で転がしたり軽く噛んだりする


その感触に背筋がゾクリとしてエドワードは身震いした


その間にもロイの手はどんどん下に降りていき、ついにエドワード自身を柔らかく包み込むように握った


そのまま、やわやわと手の中で揉みしだく


「ん――‥!!」


やはり直に触られるのは気持ちいいのか、エドワードの顔に喜びの色が見える


「気持ちいいかい?」


「ん…いい…」


甘く痺れるような感覚にエドワードは吐息を漏らす


すると突然ロイはエドワード自身を口に含んだ


「んあっ!ロイ!?何してんだよ、汚いって…」


「汚くないよ」


「あっ、ダメ!しゃべんなっ…」


ロイの口内はとても熱く、舌で舐めたり吸われたりすると言いようのない快楽の波が襲ってくるのだ


「ん…あっ、やだ…なんか出ちゃう…」


「いいよ、出しなさい」


「んあああ――‥!!」


そう言ってロイが一際強く吸うとエドワードは膝をガクガク震わせながらロイの口の中にその精を吐き出した



ゴクン――‥



「やっ、馬鹿ッ!飲むなよそんなモン///」


「何故?濃くておいしかったよ?」


そのセリフに顔を真っ赤にするエドワードがとても可愛かった


ロイはそのまま後ろに精液を塗り込めて、ゆっくりと指を1本中に入れた


「!?ちょっ、どこに指入れてんだよっ…」


「どこって此処だが?」


そう言うとロイは中に入れた指を九の字に曲げた


「あんっ、やだ…そんなとこ…」


エドワードが抗議の声を上げても、ロイの指は止まるどころか出し入れを繰り返し、中をぐりぐりとかき混ぜる


「ああ、んやっ…ふっ…ダメっ…」


何とも言えない感覚にエドワードが喘ぎながら腰を浮かす


「初めてでも感じるのか?君は意外と淫乱なんだな」


「やっ…分かんない…んん…あんっ…」


「今、何本指が入っているか分かるかい?」


ロイはそう言いながら分かりやすいように中の指をそれぞれに動かす


「ああん、動かしちゃダメっ…」


指を動かす度に中でぐちょぐちょと鳴る音にエドワードの羞恥心が更に煽られる


「答えないと止めないよ?」


「…んっ…意地悪っ…」


エドワードは必死に快楽に耐えながら中でうごめく指の数を数えた


「3本…?」


「正解だ。ご褒美をあげよう」


そう言うとロイは指を2本に減らして更に深くまで入れた


そして少しぷっくりとしたところを2本の指で強く擦りつける


「んああああ――‥!!」


電流が走ったように身体が痺れ目の前が真っ白になる


訳が分からぬままエドワードは背筋をのけ反らせてビュクビュクと勢いよく精を放った


「いっぱい出たね、そんなに気持ち良かったかい?」


ロイはエドワードの精液を手に取り、見せ付けるように舌でぺろりと舐める


「…ハァハァ…何…今の…」


「前立腺だよ」


「ぜんりつせん…?」


「そう、最も快楽を感じる場所だ。君にはまだ刺激が強すぎたかな?」


肩で息をしているエドワードに向かってニヤリと笑うとさっきまでの態度は何処へやら、途端に「誰が!」と強気な表情になる


「そうか、ならこの先に進んでも大丈夫だね」


「この先って…?」


「君のココに私のを挿れてもいいかい?」


エドワードはロイの下半身に目を遣って、慌てて目線を逸らした


「君のあんな姿を見せられて、私ももう限界なんだよ。…少し痛いかもしれないがなるべく優しくするから」


ロイの言葉にエドワードはコクリと頷いた


「挿れるぞ」


ロイは自身をエドワードに宛てがいゆっくりと先端を中に入れた


「ん!…痛い…ロイっ」


いくら指で慣らしたとはいえ初めてでそう簡単に入るわけもなく、エドワードは布団を握り締めながら必死に痛みに耐えていた


「くっ…エド、もう少し力を抜いてくれ」


抜き差しを繰り返しながら少しずつ角度を変えて挿入するが、ギチギチと締め付けるエドワードにロイも相当な痛みを我慢していた


「んも…ムリ…いっ」


エドワードの目に溜まった涙を指ですくいキスをする


そして気を逸らさせるためエドワード自身を軽く扱く


「んあっ…ふぁ…ん…ロイっ…」


萎えていたエドワード自身が首をもたげ、かさを増すのと同時に後ろの締め付けが少し緩む


「エド、もう少しだから我慢してくれ…」


「うん…俺は、大丈夫…っ…ロイ、痛くない?」


自分の方が辛いだろうに、こんな時でも相手のことを心配するエドワードを愛おしく思った


「ああ、大丈夫だよ」


そう言いながらゆっくりと腰を進める


「ああああ――‥ロイ…ロイ、ロイ、ロイ…はぁはぁ…」


「ふーっ…全部入ったね…大丈夫かい?」


「なんとか、な…」


ようやく長い時間をかけて繋がった頃には二人ともじっとりと汗をかいていた


「俺ん中、ロイでいっぱいだ…」


「君の中は狭くて熱くて、とても気持ちがいい…動くぞ?」


エドワードが聞き返そうとした瞬間、物凄い質量が中で動いた


「い゙っ!??…ロイ、待てって…痛い!ロイってば…うっ…」


裂けるような痛みがエドワードを襲う


「すぐ良くなるっ…もう少しの辛抱だ」


ロイはピストンを繰り返しながら前立腺の場所を探す


「ひゃっ」


ある一点を掠めた時、エドワードの声が上がった


「ここか…」


そこを重点的に突く


「あっ、あっ…ん…もうダメ…ロイ…おかしくなるっ…」


先程までの痛みに耐える表情とは打って変わって、だらし無く口を開け喘ぎ続ける


いつの間にかエドワードはロイの動きに合わせて自らも腰を振ってもっと奥にロイを導こうとしていた


「やはり君は淫乱だね、もっと奥が良いのかい?」


「あっ…あん…もっと…あっ…もっと奥…ああん…っ…」


「気持ち良いかい?エド」


「いい…気持ちいい…んあっ…ロイ…も…出ちゃう…」


「っ…私もだ…」


ロイはギリギリまで自身を引き抜くと一気に中を突き上げた


「んん――‥!!!」


あまりの衝撃にエドワードはそのまま気を失った







「どうだった?初めてのSEXは」


朝、目覚めたエドワードの隣でロイが口元に笑みを浮かべて聞く


「すげぇ痛かった、ってか今も痛い!…けど………気持ち良かった///」


「そうみたいだね、散々喘いでいたし」


「そ、それはアンタが激しすぎるからだろ!」


「“もっと奥”と言って腰を揺らしてたのは誰だったかな?」


「///」


昨日のことを思い出すと、また下半身に熱が集まってくる


「おや、まだ足りなかったかね?」


それに気付いたロイが意地悪く言う


「…馬鹿」


「素直じゃないね」


そうしてそのまま2人はまた快楽の海に溺れていくのだった――‥





            fin.




[*前の小説へ][次の小説へ#]

19/25ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!