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蛇足

「俺の他にお前に絡んだヤツら……覚えてるか?」

「うん、たける君とてつや君と……あとは……」

「しげるだ」

「あぁ、しげる君ね。わかった」

「………………」






だから?!

おいおい!!

まさかこれで終わりなんて事はないだろうな?!

まさかの自分をパシったヤツらの紹介する為に待ってましたって?!

それだけなら俺今からダッシュで求人誌取りに行きますケド?!



俺が、一体よしおが何をしたいのかと図りあぐねていると、よしおはようやく口を開いた。

「アイツらお前に謝りに来たか?」

「?……いや、来てないけど」

「わりぃな」

「……………へ?」

「悪かった」

1度ならず2度までも?!

何故によしお君は俺な謝っているんだ?

「な……なんでよしお君が謝るのさ?」

楓が振り絞るように言葉を発すると、よしおはやはり不機嫌そうな顔で楓を見下ろしてくる。

「あいつら謝りに来てないんだろ?……だから」

だからって……ただそれだけの為に?

「……俺はあいつらにも謝るように言ったんだ……それをアイツら……!けどなあいつらだって悪いヤツらじゃねぇんだよ!?」

「う……うん」

「だからあいつらの代わりに俺が謝る。ほんとはあいつらだってわかってんだよ。ただ行動に移せねぇだけで……」

なんて事だ。

ほんとにそれだけの為に俺を待っていたのか。

しかもこんなに必死になって……

「よしお君てさ……律儀だよね」

「あ゛ぁ?」

「っ!」

怖いから!
俺がいくらTSUTAYA学園に慣れてきたからって、やっぱそういうのビビるから!

楓がちょっと……いやかなり体をビクつかせると、よしおは ハッとしたように顔を背けた。

「わりぃ」

「……別に俺は馬鹿にして言ったわけじゃないんだよ」

うん、決してそんなつもりは毛頭ありませんよ!

「ただ、よしお君は真面目っつーか優しいなと思っただけだよ」

「はぁ?」

顔の発言によしおは驚いたように楓を見つめる。

「だってそうだろ?別に俺に謝らなくても済むところをワザワザ謝りに来たりしてさ」

「別に……たいした事じゃねぇだろ」

「ううん、そういう大したことない事を難なくやれるっていうのは凄い事なんだよ」

まぁ、大抵は意地とか見栄とかそんなんが邪魔してあたり前の事なんか一つも出来ない人って多いしさ。


例えば俺の両親とか

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