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蛇足

勉強道具…………。

〜〜〜〜っ!
蛭池君上手いよ!

楓は必死で笑いを堪えながら内心、かなり納得した。

「………勉強道具かぁ。」

彦星はそう呟くといきなり楓の方を向いた。

「楓!勉強道具!勉強道具貸して!」

「え?」

「早く!!」

彦星の必死の形相に楓もとっさに急いで自分のバックにの中の何かの教科書を取り出した。

「は、……はい、彦星。」

バシリと楓から教科書を奪い取ると彦星はじっと教科書を見つめた。

「楓!何て書いてあるか全っ然わかんねー!」

「………彦星。それは、イングリッシュって読むんだよ。」

「…イングリッシュかぁ。」

うん、意味わかってないな。コイツ。


楓が、英語の教科書を必死に見つめている彦星に笑いを堪えていると、そこへ蛭池が楓を指差して言い放った。

「楓……、おめぇは……」

「へ?」

「おめぇは……エロ本だ。」

「……………………は?」

今この人何て……?

「ヤッパリ楓、俺のエロ本やるよ!」

「いや……ちょっと!俺のギャップアイテムがエロ本って……!それじゃあ、ただのムッツリじゃ……!」

「エロ本だ。」


「楓はエロ本な!」



「……………………」









こうして俺は彦星から大量のエロ本を受け取る羽目になった。

いらない……わけではないが……なんか嫌だ。


しかし、俺はこの出来事をきっかけに蛭池の登録空きフォルダを決定することができた。

そう…、彼は“愛の伝導師”

彼はこれからも、そう大した事ない愛のレッスンをこの馬鹿達に披露していくことだろう。










余談ではあるが、これから1週間“ムッツリ”と呼ばれる事となる。

まるで小学生のようなノリに今日も吐気を覚える楓なのであった。




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あきゅろす。
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