PV‥‥拍手文
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「タイガーさんのサポートがあるからですよ。」
自然な柔らかい笑みをたたえたバーナビー。
「いや、バニィだって頑張ってるとおもうよ」
虎徹もしごく当然のごとくバーナビーを褒める。
息のあった華々しいヒーローコンビ
にこやかに進められるインタビューショー、華やかに編集されたVTRを見ながら、スムーズに撮影は終えた。
「ハァ〜疲れた。」
控室のソファーにドカリと座り込む虎徹。バーナビーも同様に向かいのソファーにもたれる。
「‥‥歳ですか、オジサン」
冷ややかな言葉を放つバーナビーを睨みつける。毎度のことだかこの変わりようには腹がたつ。テーブルに置かれたミネラルウォーターのボトルを仰ぎながら
「バニィ。お前、ヒーローじゃなかったらアクターになれんじゃねーの?」
と、皮肉たっぷりに言うとバーナビーが自信ありげに
「そうですね。僕はモデル並のルックスですからね。」
と、返答する。
「〜〜〜〜〜可愛くねぇ〜〜〜」
思わず手にしたボトルを握り潰し中身がこぼれスーツを濡らす。
「あ!やべ!」
「まったく、オジサンは‥‥」
溜息をつきながらバーナビーは虎徹のスーツを拭く。
「バッバニィが悪いんだからな!」
「はいはい。子供みたいなこと言わないでください。」
そのまま、スーツを拭いたハンカチで鼻をつままれる。
「ふがっ!」
「ほら、綺麗になりましたよ。」
さっきの不遜な態度は何処へやらバーナビーは飾りものでない笑顔を向ける。
今更、そんな態度をとられてもなかなか素直になれないものである虎徹はむくれたままでいる。
「虎徹さん‥‥」
不意に名前を呼ばれ、ビクリと肩を揺らすと、バーナビーがいつの間にかソファーにもたれる自分に覆いかぶさるようにしていた。
「なっなんだよ」
「虎徹さんは1年たっても変わりませんね。」
上から見下ろす瞳はいつもより影がかかり、暗い碧だ。吸い込まれそうな色‥‥
何も言わず見上げていると、バーナビーが静かに虎徹の帽子をとり額にキスをした。
一気に顔に熱が集まる。
「な‥‥‥なんだよ!突然!」
「ドジなとこ、物を壊すとこ、相変わらず僕の足を引っ張るとこ、キスに慣れないとこ、ベッドの上で可愛く鳴くとこ‥‥‥あ、でもココは僕のを覚えて慣れてくれたか‥‥」
そう言い虎徹ね尻をやんわりとなであげる。
「//////ばっ馬鹿バニィ!!!」
覆いかぶさるバーナビーを退かそうと押しやるが逆にその手を掴まれ更に拘束される。
「そうやって素直じゃないところもですね‥‥」
碧い瞳を細め笑いかけるバーナビーから目が離せない、鼓動が速まる。ゆっくりと迫るバーナビー、柔らかな唇が重なり、思わず目をぎゅっとつぶる。虎徹の緊張を解すように優しくゆっくりと唇を啄み、吐息の合間に開いた咥内を舌先でなぞる。遠慮がちに絡められた虎徹の舌をチュッと吸えば、ビクリと身体が揺れる。次第に深くなる口づけ、控室に濡れた音が響く。
「‥んぅ‥‥‥ぁ‥‥」
いつの間にか、虎徹は羞恥心など忘れ夢中でバーナビーの唇を舌を追っていた。互いが互いを求め、口角からこぼれ落ちる唾液すら気にならないほど夢中になっていた。ひとしきり唇を貪ったバーナビーが虎徹を解放する。紅く濡れた唇をした虎徹がトロンとした瞳でバーナビーを見つめる。
このまま押し倒してしまいたい衝動を抑え、濡れた唇を指でなぞる。
「虎徹さん‥‥」
優しく呟き、再度口づけをしようとすると、ドアの外に気配がすると同時にノックされる。キスの合間に床に落とされた帽子を虎徹の顔に被せ、「動かないで‥‥」と囁き、元の位置に座りなおす。
「はい。」
「失礼します。タイガーさん、バーナビーさん次の収録お願いします‥‥って、あれ?タイガーさん寝ちゃいました?」
「疲れてたみたいで、起こしていきますので、次Bスタジオでしたよね?」
「はい。10分後になりますのでよろしくお願いします。」
ドアの閉まる音を確認したと同時に虎徹が帽子をとり、盛大に息を吐く。
「ぶはぁ〜〜。なんだよもう、いきなり。」
なんで寝たふりなんかしなくちゃいけないんだと文句を言う虎徹にバーナビーは、
「貴方、自分がどんな顔しているか鏡見た方がいいですよ。」
「え?へ??」
「ていうか、僕以外にあんな卑猥な顔みせないでくださいよ。」
呆れたように踏ん反り返るバーナビー
「な////卑猥とか言うな!てか、さっきからお前下ネタ多いんだよ!!」
「はいはい。行きますよ。虎徹さん。」
抗議する虎徹をよそにバーナビーは控室から出ていく。虎徹は赤らむ顔を隠すよう帽子を目深に被りなおし可愛くない自分の恋人兼バディを追いかけた。
PVネタ‥‥‥1年たってもツンバニは健在であって欲しい‥‥‥。でも、デレ率はUpして欲しいなぁ〜という願いの産物です
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