ラテ‥‥‥コッカ様 キリリク
『シングルショート ノンシンプル ホワイトモカ ソイ オールミルク エクストラホット エクストラパウダー エクストラホイップ キャラメルソース 抹茶ティーラテ』
???
呪文のような言葉を並べバニィちゃんが注文をする。
少し休みましょう。そう言われ某有名コーヒーショップに立ち寄った。
呆気にとられ、ぼーっとしているとバニィちゃんがオジサンは?と、視線を寄越してきて、慌ててメニューを見る。やたらめったら種類が多く、何を注文してよいのかわからず、とりあえずクリームがいっぱいのっていて美味しそうなやつを注文する。
「えっと‥‥‥コレ。」
「サイズはいかがなさいます?」
「サイズ?う〜ん。‥‥‥‥中くらいの」
「オジサン‥‥‥あまり、こういう所には来ないんですか?」
たどたどしい注文にみかねたのかバニィちゃんが半笑いしながら尋ねてくる。
「わりぃかよ」
「いえ‥‥別に‥‥」
「あ!お前!今、馬鹿にしただろ!どーせ、オジサンですよ〜俺はこんなとここねぇもん!」
むくれる俺を見て、バニィが肩を震わせて笑う。
「怒らないでくださいよ。」
「笑いながら言われたって説得力ねぇよ」
バニィちゃんのばーかっと言いながら、店員から渡されたラテを飲む。
キャラメルの甘い味が口一杯に広がる。ちょっと俺にしては甘口を選んでしまったな‥‥‥と、後悔する。
サイドカーにもたれながら、互いに無言でラテを飲む。いつのまにか、バニィは俺の隣で自然体で笑うようになった。
拒絶されていたあの頃が嘘のようだ。あまつさえ、こいつは女にするかのように甘いキスや言葉をよこす。まるでこのラテのような、いや、それ以上の‥‥‥
恥ずかしさに身を引く俺を絡めとるようにキスをし、こっちも夢中になるとからかう様に引きながら舌を絡めてくる。頭の芯まで蕩けるキス。
思い出し思わず顔が赤らむ。
「オジサン?」
「はいぃ!」
「今、何考えてました?」
「べっべつに!」
そうですか‥‥と、なにか見透かしたように笑う。面白くねぇ‥‥
「オジサンの味見させてください。」
「あ?」
そう言うやいなやバニィが俺の手ごと寄せラテを飲む。
「美味しいですね」
眩しい王子様スマイルをうかべ意味ありげにラテを飲む指をなぞる。
//////////
そういう顔は女にしやがれ!と心の中で毒づきながらも顔がほてる。
「?間接キス‥‥嫌でした?」
怪訝そうなフリをしつつ、覗き込む瞳はからかう様に光っている。
「////んっとに!可愛くねぇの!!」
そう叫ぶと、貴方は可愛いです。と、キスをされた。
「バッ!!!おまっ!ここ、外だぞ!!」
慌てる俺を見ながら、笑い飛ばすバニィ。屈託のない笑顔を見ていると怒るに怒れなくなり、唇にほんのり残る抹茶味を打ち消すようにキャラメルラテを飲んだ。
End
コッカ様お待たせしました例のブツです。
甘いテイストになってしまい、おまけにバニィがあんた誰?状態でごめんなさい
お詫びにもう一ネタ→→→→
「特盛豚骨醤油 脂少なめ 味卵 チャーシュー コーン 揚げねぎトッピング バリカタで」
得意げにチラチラこちらを見ながら、オジサンがカウンターにいる店主に注文する。
「バニィは?」
俺だって、こういう注文できるんだぞ!と、いう顔のオジサン。可愛すぎる。
「おっ‥‥‥同じで‥‥‥」
堪えてもプルプルと肩が震えてしまう。
「あ!!おまっ!何、笑ってる!!」
ラーメン舐めんなよ!と怒るオジサンにどうにも愛しい気持ちが溢れた。
「‥‥‥‥‥オジサン。いつも、こんなの食べているんですか?」
「オヒハンのほほんろははーめんれれきてもふ。(オジサンのほとんどはラーメンでできています)」
「よく太りませんね‥‥‥」
「ん〜〜オジサンの神秘?」
満足げに答えるオジサン。
でも、口の端にねぎがついていて締まらなかった。
そんなオジサンもたまらなく可愛いい。
痘痕もえくぼ、万人がそう笑うだろう。でも、僕はオジサンがたまらなく可愛く愛しい。
それは譲れない決定事項なのだ。
あまーーーい!!!!
失礼しました。
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