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temperature   R18







つい、深酒をするのは今まで側にいたぬくもりが無くなったから。

寂しい。

ただ、それだけ。





あなたが寂しいと言った。

寂しさというものに慣れすぎた自分には理解できない感情だった。

「冷たいベッドは嫌いなんだ。」

そう、あなたが呟いた。

自分はそれを利用しただけ。












「ふっ・・・あっ・・・・・」

ねっとりと絡めた舌から、濃厚なブランデーの味がした。上顎を舌先でなぞられ自分のものとは思えない声が漏れる。

「はっ・・・さすが、イケメンヒーローバーナビィ様。キスが上手いな。」

「品の無い人ですね。黙ってください・・・・。」

射る様な視線を与えられたまま、喉元をガリリと噛まれる。

「いっつぅ・・・」

「あぁ・・・でも、そういう声は聞きたいですね。」

とうにさらけ出した胸元をねっとりと舐められ、股間をゆるりと撫でられた。あやすような焦らすような動き、じれったさにバニィの唇に噛み付き、舌を吸う。バニィはキスの最中も瞳を閉じることなく、俺を冷たく見下ろす。激しく互いの咥内をむさぼり、堰くように互いの衣服を脱がしあう。

均整の取れた白い肌が暗がりの中で光る。キスの呼吸の合間に首筋から胸元、腰へと指を這わすと、なんて顔してるんですか・・・と、少し困り顔のバニィがその手をとり、指先に唇を落とす。

「俺、どんな顔してる?」

「教えません・・・」

「いじわりぃな。」

「あなたもね、これ以上焦らさないでください。」

互いの性器を握り合い、快楽を高める。

「はぁ・・・ぅ・・・・んっ・・・」

「・・・っ・・・・」

部屋に響く互いの息遣い。視線をそらさずにいるバニィ、全てを覗き込まれるような瞳を隠したくて、ベッドに押し倒す。

「?・・・・オジサン。僕は抱かれるつもりはないですよ?」

「るせぇ。黙ってろ。」

そのまま、下肢に頭を埋め完起ちしたペニスに舌を這わす。根元から、カリにかけ舌先でなぞるように舐め上げ、先端を咥えキツク吸い上げる。大腿に添えた手からバニィの緊張が伝わる。そのまま、上下に頭を動かすと、熱い息をはきながらバニィが俺の頭を撫でる。

「オジサンのくせにイイなんて・・・・」

「同じ男なら、むぅ・・・はっ・・・・わかるもんだろ?」

ネトリと舐め上げながら、バニィの顔を覗き込むとわずかに目元が紅潮し、快楽をにじませでいた。普段は愛想の無い態度しか見せない年下の男、虎鉄の中の雄が反応する。性器越しに視線を絡め、根元から先端まで何往復もすると、変な目で見ないでください。と、バニィが急に起き上がり、俺の口の中に突っ込んできた。絶頂を求めるために強く腰をゆすり、口蓋に擦り付けられ喉奥に熱い飛沫を流し込まれる。

「げほっ・・・てめっ・・・いきなり出すなよ!」

「・・・はっ・・・煽る様なことするあなたがイケナイんでしょう?」

精液に濡れた唇を拭われ、そのままベッドに押し倒される。先ほどまでとは打って変わってやさしい表情のバニィ。まるで愛しむように頬を撫ぜられ、あなたも気持ちよくなって・・・と、ちゅっちゅっと口を食まれる。

「んな顔、俺にすんな。」

なんで、俺達こんなことしてるんだろうな?と、独りごちるとバニィがオジサンのくせに難しいことなんか考えないでください。と、言った。





この夜、俺は自分の寂しさを埋めるようにバニィの熱を求めた。





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