main_11|03|21 レッスン(天戦)


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学パロ。教師×教師です。

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通り過ぎていく生徒たちの声や足音に、怯えたように戦人は肩を震わせた。鍵を閉めてあるから大丈夫だともう何回も言っているのに、それでも彼は見つかるのではと怖がるのだ。鍵は閉めてあるし、この教室は殆ど使われないし、見つかることはない。それにこんな姿の彼を他人に見せる訳にもいかない。少し離れたところにスーツは脱ぎ捨てられていて、当の彼はよれよれのシャツを辛うじて羽織っているだけだ。


「…まだ足開かないんですか?」
「や…嫌だ…」


顔を真っ赤にして、両目に涙を溜めて戦人は首を横に振った。それが天草を煽るだけだと、本人は気付いているのだろうか。
足に指を這わせるとびくりと大きく震える。下半身に熱が集まっていくのを感じた。


「ね、このままだとあんたも辛いでしょう?」
「…い、いい、……一人でやる」


やり過ごせない昂ぶりを一人で慰める、と戦人はぎゅっと目を閉じた。足はぴったりと閉じられている。強情なその様子に、天草は小さく溜息をついた。


「…一人でねぇ、別に構いませんけどね。あんた、前だけで満足できるんですか?」
「なっ…」


戦人は息を詰まらせ、それから気を取り直したように天草を睨みつけた。


「ふ…ふざけんな、誰がいつそんな…」
「ふぅん、でも、知ってますよ、俺」


秘密を話す子供のように、天草は意地悪く笑って見せた。戦人の目は明らかな動揺を見せている。そこに鎌をかけるつもりで、そっと囁いてみる。


「…戦人さん。あんた一人でするとき、後ろもしてるでしょう」
「――――……」


彼の耳までもが赤く染まっていくのを見て、天草は我慢できずに笑いを零した。


「図星ですか」
「お、まえ、っ…!」


その一言で、鎌をかけられただけだと気付いたらしい。戦人が恨めしそうに睨んでくる。ぞくぞくと背筋が心地よく震えが走った。舌舐めずりでもしたい気分だった。


「はは、結構ですね。どんな風にしてるんです?あんたの事だから指だけじゃ満足できんでしょう?何か道具でも使ってるんですか?」
「う、…ぅ…っ…」


戦人は恥ずかしそうにかぶりを振る。嫌がる様子が堪らない。いい加減下半身も窮屈だった。足を無理矢理に開いて貫いてしまいたいのを堪えて、戦人の白い太腿を再びさすってみせる。


ほら、認めてくださいよ。言ってみてください。後ろもしてくれなきゃ満足できないって。


戦人は真っ赤なまま、泣き出しそうな表情で、口を引き結ぶ。ぎゅっと閉じられた瞼が震えていた。そうして、恥ずかしいのを必死に堪える様に、ゆるゆると足を開いていった。上を向いた彼のものと、先走りで濡れた恥部が晒される。


「……お前のせいだ」


それだけ言って、彼は上目遣いにこちらを見た。多分、俺のせいでこんな体になったと言いたいんだろう。
汗で濡れた彼の前髪をかきあげて、額に口づけを落とす。





あきゅろす。
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