main_10|10|09 盲目のサロメ(紗戦・嘉音)


20000hit御礼小説。
「紗音+嘉音×戦人で3P。両手足縛る、玩具攻め、ペ○ス束縛、焦らしプレイ」
18歳未満閲覧禁止。
薄暗いです。
いつもより濃いめの性描写がありますのでご注意ください。



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手も足も、動かせない。縛られている。それがどのように縛られているのかさえ、熱に浮かされた頭では分からなかった。どうしてこんな状況に陥ったのかも、今は分からない。頭がついてこない。
そそり立つ性器は紐で縛られ、後孔には雑誌のいかがわしい広告でしか見たことのないような玩具があり、それが不規則に動いて刺激を与えてくる。射精感がぐるぐると身体の中を這い回って、おかしくなりそうだった。
今にも性器を戒める紐を解いて、楽になってしまいたい。それだけの事も、今のこの身体では出来そうになかった。本気を出せば手足の戒めから逃げ出すことは容易な筈なのに、身体に力が入らないのだ。どうして。朦朧とした頭が少し前に聞かされた事を思い出す。確か、筋肉弛緩剤と媚薬を投与されているのだ。ならば上手く身体を動かせる筈もない―――。


「ヒッ、ぁ」
「…どうしました、戦人さま」


嘉音の、幼さを残した手が胸の飾りを撫でる。普段は性感に繋がる事ではないのに、今は信じられない声が出る。女のような上擦った高い声に発狂してしまいたくなる。恥かしいなんてものじゃない。


「…っい、やだ…止めて、やめてくれ…ッ」


ぼろぼろと涙が溢れて視界が歪む。懇願する声は恐ろしいほどに情けなかったが、今のこの痴態よりは幾分かましだと思えた。


「…姉さん、戦人さまが辛いみたいだ」
「そうだね…じゃあ、もう、いいかな」


紗音の細い指が、戦人の涙を拭う。優しげな手と、言葉に、張り詰めていた胸の内が、漸く開放されるのかと緩んだ。
後孔から玩具が抜かれ、続いて性器の戒めが解かれる。異物を失った後孔がひくついているのが分かる。


「…戦人さま、失礼します」


力なく横たわったままの戦人の腹に、紗音が跨る。頭が真っ白になる。まさか、そんな。


「―――っ嫌だ、ぁ、…ッア…!」


自らのものが飲み込まれていく。今までに経験した事のない種の快感が襲い、蟠っていた射精感が限界を迎える。紗音が恍惚としたように息を吐いた。


「…う……ぁ」


再び涙が零れる。童貞を女性に、無理矢理奪われたのだ。屈辱が湧き起こる。それに抵抗する術を知らない戦人の頬に涙が幾重にも流れていった。
先程の様に、紗音の指が戦人の涙を拭うが、もうそれに優しさを感じることはできなかった。


「……戦人さま、悔しいですか」
「…っあ……?」
「悔しいですよね?悲しいですよね?ほら、もっと。…苦しんでください。私が苦しんだ分、貴方も」
「何を――――ッあっ!?」


異物を取り除かれたままだった後孔に、熱い塊が押し入る。それが嘉音のものだと気付くのにそう時間は掛からなかった。
紗音の言葉の意味を理解できないまま、激しい律動が、息を吐く間もなく続く。萎えていた自身は紗音と嘉音が腰を動かすことによって、芯を持ち始めた。それはすぐに張りつめ、再びの絶頂を望んでいた。…にも関わらず、戦人が達しかけると二人は動きを緩めてしまう。無理矢理紐で制限されるより、達しかけたまま緩やかな刺激を与えられる方が辛い。もどかしい。もどかしさで、まともな思考が崩れていく。


「戦人さま、お辛いのですか」
「んっ、あ、ア…っ、ふ、うぅ、ん…!」
「ほら、どうして欲しいのか――ちゃんと言わないと。口にしなきゃ、伝わらないこともあるんですよ?」


二人の声は、恍惚としながらも、どこか戦人を責めている様に聞こえた。何故。疑問が浮かぶが、それさえも快楽に塗り潰されてしまう。


「っひ、むり…ぁっ、いきたい、出させ、て……おねが…っ」
「…いいですよ、どうぞ」
「あっ、ふ…うあぁっ…!」


2度目の絶頂を迎えた体が、びくびくと痙攣する。上手く焦点の定まらない眼が紗音をぼんやりと映した。
彼女は何時もの少女らしい穏やかな笑みを見せて、戦人に口付けを落とした。


「約束しましたよね。戦人さま。…私だけのものに、なってください。もう何処にも行かないで」



盲目のサロメ
(彼は結局その意味を知らないままに、首輪をはめられたのです)







あきゅろす。
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