main_10|07|24 転び転がれ(天戦)
18歳未満閲覧禁止
昔書いたものです

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いたたた、ちょっと、蹴らないでくださいって。
ばかばか、へんなとこさわんな、馬鹿!
はいはい、もう少し大人しくしてくださいや…


馬鹿阿呆変態と繰り返す口は無視して、暴れる手足を押さえつける。勿論、痛くない程度の力で。
ああ、頼むから暴れないでくださいよ。無駄ですから。俺を誰だと思ってるんです、アンタの力で敵う筈ないでしょう?
いつもの笑みを浮かべて挑発的に囁くと、彼は悔しげに顔を歪めた。お利巧さん、どうやら暴れるのは諦めてくれたらしい。
しかし代わりに殺さんばかりの威圧感を湛えた視線に射抜かれ、その上変態、気持ち悪い、死ねと怒鳴られる。ええ、変態も気持ち悪いってのも認めましょう。けど死ぬなら、アンタの上で腹上死がいいですね。
冗談じゃねえと続けて怒鳴られた。そんなに叫んだところで、今この家には自分と彼以外にいないのだから助けが来る筈もないだろうに。まあそれが分かっていて、こんな状況喚き散すのも無理はない。
自分のネクタイを解き、それで彼の腕を頭の上で拘束する。さあ、と彼の顔が青くなった。嘘だろ、と呟く声が聞こえた。残念ながら嘘じゃない、全くもって本気だ。ぎしりとベッドが揺れた。
彼は怯えて、嘘の様に大人しくなった。身体を小刻みに震わせて、今にも泣き出しそうな目をしている。


「な、なんで、こんなことすんだよ、」
「そりゃ、アンタが好きだからでしょう?」
「っ、ご…強姦だ、犯罪だろ…!」
「大丈夫ですよ。酷いことはしません。ちゃんと気持ちよくして差し上げます」
「そういう問題じゃない!」


彼が着ているTシャツを捲り、肌を露わにする。ラフな服装というのはこういう時に助かるものだ。
薄い腹を手でさすり、胸元を撫で、そこに唇を寄せる。


「〜〜〜〜っ、な、何してんだ、てめえ!」
「痛いことはしませんから、黙って見ててくださいや。…ああ、喘ぐのは構いませんよ」
「誰が、…うあっ!馬鹿、どこ吸って、っ」


胸の先を舐めたり咥えたりを繰り返すと、真っ青だった彼の顔が真っ赤に染まった。耳までもが赤い。敏感に反応して、罵声に甘い声が混じり始める。
こりゃあ、もう強姦には見えねえな。
ジャージ越しに、彼が反応をしっかりと示しているのが分かった。わざとらしく、見せ付けるようにそこを手で包むと、唯でさえ赤かった彼の頬がさらに真っ赤に、りんごのようになる。


「へえ、男に触られても反応するんですね」
「ち、ちがう、…こんな、ぁ、馬鹿…っ!」


ジャージを下着ごと下ろし、直接握ると彼は一層高い声を上げた。赤い頬の上を涙が伝い、腰がびくびくと震えている。先ほどまで真っ青になって怯えていた彼と同一人物とは思えないほどの反応の良さだ。


「…ねえ、気持ちいいでしょう?」
「よ、よくない、あっ、よくないから、やめ、ふ、っん」
「どこがよくないってんだか…今にもイきそうな癖して」


本当、素直じゃない。一向に正直にならない彼に少し苛々して、俺は彼自身から手を離した。


「っう、…?」
「よくないんでしょう?…残念ですけど」
「ぇ、なん、で…」
「何でそんな顔するんです、止めて欲しかったんですよね?」
「あ、ぅ…」


物欲しそうな顔で見られるものだから、つい続きをしてやりそうになる。でも、駄目だ。彼がしてくれと言わない限り、してやらない。
まだ若い18歳の健全な男子が、こんな状態で我慢できるはずもない。思ったとおり、彼は小さく震える唇を開いた。


「あ、…天草、……してくれ…」
「いいんですか、しても」
「い、いいから…早く」
「じゃあ同意ってことになりますね、戦人さん?」


にやり。期待通りの行動をしてくれる彼に意地悪く笑ってみせた。



転び転がれ

落ちてゆけ、







あきゅろす。
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