死にたがりの話(陸遜)
死にたがりの話
(いやだいやだいやだ!)
どうして貴女の体は冷たくなっていくのですか。なのにどうして流れる赤は暖かいのですか。なんで血は赤いんだろうね?なんて笑っていた頃が酷く、愛おしい。
(いやだいやだいやだ!)
どうか目を開けてください。私を映してください。かわいい、ほんとうは少し悔しいけれど貴女のその、血の気のない唇から紡がれるならそれでも構いません。(なにか言ってよ陸遜。)何を、言えば貴女は笑いますか。
「好き?」
「好きです」
「そっか」
「ねぇなまえ、」
「うん?」
「キス、しても?」
「いいよ」
私の体温で貴女の唇に色は戻らないだろうけど。(笑った、)その目はもう開かないのでしょうか。貴女は、死んでゆくのでしょうね。
(ならばわたしもしにたい。)
(20090223)
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