「なにこれ!?ものすごい匂いなんだけどっ…ケホッケホッ!!」

「すいません十代目!!…しかし今は硫化鉄の実験なので…臭いのは仕方ないかと…」

『こんなに臭いとは想定外だったんだよね…ツナくん！それより臭っ!!
早く窓開けよ!!…笹川さん窓開けるの手伝ってくれる!!』

「うん、いいよっ!!」





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「俺、臭さのあまり倒れそう」

「ダメですよ…！十代目!!
っていうか実験器具持ってるからこっちに倒れないで下さいね」

「ダメ…もう無理…」

「あっ!!」



ガッシャーン


・・・





『あーあ。やっちゃったよおい…』

「ツナくん大丈夫…!?」

「な、なんとか…」

『試験管は見事に割れちゃったけどね♪アハハハ♪』



スパーンっ!!


・・・





『いてっ!!
獄寺くん、ひどいよー!!女の子をハリセンで叩くなんて!!』

「なんで十代目の安否より試験管なんだよっ!!マジ有り得ねぇー！」

『でもさー先生に怒られるのは決定でしょ。
まぁツナくんの命には変えられないからいいけどね！』

「そういうことだ！」

「一言いい？志歩ちゃん。性格変わらなかった？」





とまぁ…実験の一部始終を思い返していた。

結局俺の最後の言葉はスルーされてしまったけど、
志歩ちゃんの言うとおりだろうか、先生に『放課後職員室に来い』と呼び出されてしまった。

グループには俺の他に獄寺くんと京子ちゃん、それに志歩ちゃんがいるんだけど…なんだか申し訳ない。

というのも、
俺が壊しちゃったんだから…俺だけが先生に呼び出されればよかったものの、連帯責任とか言って全員だもんな…。

獄寺くんはともかく京子ちゃんと志歩ちゃんには悪いよ…。





「ツナくんごめんね…。今日用事があるから早く帰らなくちゃいけないの…だから…」

「いいよいいよ。京子ちゃんは悪くないんだから。俺が適当に先生に言っとくって！」

『大丈夫だよ！私が代わりにちゃんと怒られてくるから！無垢な京子ちゃんに悪い思いさせられないしね』

「ほんとにごめんね…じゃあ！」

「『ばいばい！』」





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『ほら！クヨクヨしてもしょうがないって！ツナくんだけじゃないんだし、頑張っていきまっしょい!!』

「はぁ〜っ…」