[携帯モード] [URL送信]
努力は報われる?



カリカリカリカリ…


「おはよう志歩ちゃん」

「おっす志歩!」

『・・・』

「てめぇこら沢崎無視すんじゃねぇー」

『…うっさいなぁー。今勉強してんのがわかんないの、空気読めよ』

「おまえ10代目になんつぅー口の聞き方だ…!!そこで土下座しろっ!!」

「やめてよ獄寺くん、俺は気にしてないから」

「課題やってるのかー。今日は何もないはずだけどな〜」

『フフッ課題とかそんな初歩なもんじゃないわよ、目指せ漢検3級だぜ!ヤッフー↑』


最後の彼女のテンションが異常なことは触れないでおこう。
ただいつもどおりの俺と獄寺くんと山本と志歩ちゃんの会話だった。
なんか素直な会話成立見たことないや。

さて彼女の話によると、漢検3級合格のために試験2週間前からようやく勉強を開始したようだ←早いのか遅いのかは不明

ただ家で漢検の勉強できない(やろうとしない)から朝早く来てやっているという。

彼女いわく『高校進学のための内申書上げでしょ?資格があるかないかで自分の将来を左右するくらいなんだからね!』らしい。

いや否定はしないけどね。
だけどダメツナと呼ばれる俺には理由はともあれ、漢検を受けるという心意気は素晴らしいと思う。


「で、どう?順調にいってる?」

『うーん過去問やりまくってるんだけど、読み書きは授業でもやってきてるから慣れてるじゃん。でも対g「てめぇ対義語・類義語のところダメダメじゃねぇーか」

『おい獄寺。私の話遮んなよ。良いとこ取りか?つぅーかノート勝手に見んなよ』

「このままじゃ合格か不合格か微妙なラインだろ、まぁバカなりに頑張るんだな」

『死ね獄寺…!』

「おさえて志歩ちゃん、ハサミもっちゃダメぇぇぇ」





それから志歩ちゃんは毎日ちょっとの休憩時間にはテキストを開いて過去問をやるようになった。
俺たちのクラスにも何人か漢検を受ける人たちがいるみたいで、志歩ちゃんのように勉強している姿が見られる。

みんな必死に頑張っていた。


『ただねー私が家に帰って勉強すれば200点満点も夢じゃないのにぃ〜』

「どこからわいてくるんだ、その自信は。過大評価・自意識過剰・自画自賛だな」

何その単語の羅列。俺は頭いいんだぜぇーって言いふらしたいのか?

「沢崎にはわかんねぇーだろ、フフン」

『ムキーッ!!!!絶対良い点取ってやるぅ〜。覚えてろ獄寺隼人!!』





獄寺くんの言葉で志歩ちゃんのやる気はMAXになったみたいだ。

ただ家でやるのは絶対守らないのを信念にしているらしく、代わりに授業を受けながら…過去問を解くという荒業をやってのけていた。

人間というのはつくづくすごいと思う。





試験当日。
試験会場は並盛中で10時に入場可という情報を事前に聞き入れた。

いつもの三人は沢崎に応援ということでチョコのお菓子をプレゼントをするつもりで、入場時間の30分前に校門前に集まって彼女を待っていた。

甘いものは脳を活性化させるのにいいってことでチョコを選んだらしい。

三人はチ/ョコボ/ー/ルをあげたのだが、彼女はもらったと同時に開けはじめ、俗に言う黄色いくちばしに銀の天使を発見。
…彼女絶対に合格間違いなしだと騒いでいた。

神様万歳\(^O^)/と

そこで獄寺のツンデレのツンツンが発動。
チョコボールで運を使い果たしたから、試験は不合格だと…。

キレた彼女は持っていたサブバックで獄寺を殴り付けようとして未遂に終わった。

風紀委員長の雲雀様がやってきて、群れていると言って男子どもが咬み殺されているのを見送り…彼女は会場入りした。



後は時間の流れに身を任せ…テストを受け、確かな手応えを感じて無事に終了した。


試験結果は3ヶ月後である。






試験結果発表
各属している教室内で発表された。幸い落ちたものはおらず、全員表彰されていた。


『やっぱ受かってたじゃん!』

「おめでとう志歩!お祝いに俺ん家で寿司食っていかね?もちろん奢るぜ!ツナも獄寺も来るだろ?」

「いいの山本?迷惑なんかじゃない?」

「大丈夫に決まってんだろ♪獄寺はどうすんだ?」

「…10代目が行かれるんなら行くに決まってんだろ…!…寿司は嫌いじゃねぇ…
話は変わるが、結果何点だったんだよ?合格したなら160くらいはあるだろ?」

『よくぞ聞いてくれた…187点だぜ!すごいだろぉ!』

「すごいすごい!さすが志歩ちゃん、頭いいね!」

「そんなに褒めなくてもいいっすよ、10代目。あいつ調子乗ってうざくなりますから」

本当死ね獄寺…。でも…』

「どうしたんだ浮かない顔して?」


それがね…
今回この学校で3級受けた人で私2位だったんだ。
1位は200点満点なんだって。

天才っているもんだね。
完敗だよ。







「僕に限って満点以外あり得ないだろ。草壁この賞状(資格証明書)額縁に入れて部屋に飾っといて」

「はい…(委員長のは実力じゃなくて裏で細工したものなんだが…)」
















(満点取った人って誰なんだろ?)
(気になる…)
(なんだろ、鼻がムズムズする)



[*前へ][次へ#]

13/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!