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62.独り占め


「うわぁああ!遅刻だ〜!」


やばいっ!
寝坊しちゃった〜!
昨日ゲームしすぎて夜更かししたせいだ…

今日は早く寝なきゃ…って



えー!?


今日抜き打ち風紀検査!?
校門に風紀の人達いっぱいいるんだけど!?


やばい!
俺確実に死亡フラグ立った!



「…草食動物…遅刻なんていい度胸だね」

「ヒィィィイッ!ヒバリさん!?」


俺絶対に咬み殺される!
どーしよー!


『ジュウダイメさん!おはようございます』

「へ…?」


黒いオーラを発するヒバリさんの後ろからひょこっと出て来たセーラー服の女の子


「あ、昨日の…!?」


『はい。如月霄と言います』


「霄…ちゃん?」


『ハイ。』


にこにこ笑ってる霄ちゃん。
可愛い…かも…




ドゴォッ!



「ヒィッ」


ぼーっと霄ちゃんを見つめてたら急にトンファーがとんできた
ぎりぎり当たらなかったけど、怖かった…


「…今日は見逃してあげるから早く教室行きなよ。」


「えっ!?ありがとうございます!…って…あー!大遅刻だ!」



珍しくヒバリさんから咬み殺されずに済んだ俺は、急いで教室に向かった


…あのセーラー服の…霄ちゃん…?可愛かったな…

雲雀さんの彼女…とか?



……


いや、ないない!

あの人群れるの嫌いだし第一あの雲雀さんに堪えれる人いないよ!

…いとことか親戚とかそんな感じだよ、うん!




…それにしてもあの傷どうしたんだろう…















*****


「ねぇ霄…?」


『はい?』


「僕以外と群れるの止めてくれない?」


『あ…。そうですね。では恭弥さんの目に入らない所でお話させていただくので…』


「……。(僕がこの子を独り占めしたいだけなんだ…)」




…ジュウダイメさん

私を地獄から救って下さった方。
出来れば今のうちに御礼したい…

何か私に出来る事がないでしょうか…


「ねぇ」


『あ、ハイ、なんでしょう』


「…会った時から気になってたんだけど…。その眼…どうしたの?」


『……。』


真っ白な眼帯
恭弥様がこれが可愛いって選んでくださった白薔薇の刺繍のついたフリルの眼帯

一見ファッションでつけてるように見えるし、第一私は滅多に外出しないから、今まではそう聞かれることはなかった



「目…見えないの?」


『………。』



私は沈黙を作った
















指痛めて左手で頑張ってみました。
文章に変わりがでたりするのでしょうか…?
まあとりあえずツナ君と絡ませたくて…
あと眼帯
イラストで描くの忘れてた痛恨の一撃

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あきゅろす。
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