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40.何も見えない


「恭ー君!また遊びに来ちゃった」



あの女…




「霄をどこにやったの?」


「え?恭君何言ってるの?」


「しらばっくれるつもり?」


何も知らないそぶりをする女に凄く腹が立つ。


「ああ、あの子…霄ちゃん?さあ?今何されてるかなあ?多分あの子が好きな事じゃない?」


「今、何処にいるの!?」


「えへへ。教えなーい!恭君、今日も遊んでよ。またあのお薬飲みたいの?」


「……っ…」

















*****



『…………』


もう疲れた


涙も声も出ない
動けないし動きたくない


前に戻ったみたい…




それよりも酷いかな


顔もぐちゃぐちゃだし身体もぐちゃぐちゃだし




なにより何も見えないよ




右から光が入ってこない
来るのは痛みだけ



このまま




死ぬの、かな



















*****




情事が終わり、乱れた布団の上で気が気でない気分に襲われる


霄は無事なのか…


「…………」


「きょーくーん!あの子いるトコ教えてあげよーか?」


「!何処!?」


「恭君が言うこと聞いてくれるって誓うならいいよ」


「何?」


「これからずーっと私の側に居て。私のお屋敷に住むの。そしたら私の遊びたい時に使えるでしょ?」



冗談じゃない
そんなのに付き合ってられるか


…でも霄が…








「失礼しますよ」


「骸…?」


「霄ちゃんをお届けに参りました」


いきなり無断侵入してきた骸が抱えるのは傷だらけになった霄の姿…


「まだその子死んでなかったの?部下にお仕置きしなきゃだぁ」


女は暢気にそんなことを言う



僕はそれに堪えられなくなって女を殴った









霄はもっと…



痛かった…














修羅場で暗いです…
すみません
はやく甘々にさせてあげたいのですがね…

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あきゅろす。
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