5.初めましてお嬢さん 「……!」 「初めましてお嬢さん」 「なんだか胡散臭いよ、骸」 私は今自宅にいるわけで。 なんだか目の前には超有名人気モデルがいるわけで。 なにやら訳が解らなくなってきてしまいました。 **** 隣の席の方が広げる雑誌一面を飾る写真をみて私は思わず反応してしまいました。 『その、方……』 「あれ?如月さんもファンなの?」 『えと…』 「カッコイイもんね〜雲雀恭弥v」 「ぇー?花も恭弥ファン?」 「うんvあ、でも六道骸も捨て難いかなー」 「骸様素敵だよねーっ!私は断然骸様派」 「恭弥もカッコイイよー!私は恭弥派〜♪」 『………』 だんだん話がでかくなって、人が沢山集まってその人気モデル2人の話で盛り上がっている。 信じられません。 では私は昨日そんな凄い方とお話していたのですね。それだけでなくお家にいらしてご馳走して… あああ…私はとんでもないことをしてしまいました。 あんなに有名で素敵な方を突き飛ばして逃げ出して…… もう無いでしょうが万が一また会う事があったら真っ先に謝っておかなくては…! まあ… 会えたのは私の一生の内での素敵な思い出としてしまっておきましょう…… **** …とか考えていたのに 今、目の前にいらっしゃいます。 尚更それに加えてもう一人、雑誌に雲雀さんと同等の扱いで撮られていた方… 『ろくどう、むくろさん?』 「おや、ご存知でしたか!」 「…………」 何故そのような方が貧乏な私の所にいらしたのでしょうか。 それと、何やら雲雀さんのご機嫌が悪いように伺えます… 私は何か余計な事を言いましたかね…? 「…ねぇ、また食事させてくれるかい?今日はこの果物が着いて来るって聞かなくてね…。迷惑だとは思うけど…ダメかい?」 「誰が果物ですか!」 また、食事… いいのでしょうか。私の手料理なんかで… 第一私は昨日いきなり逃げ出してしまったのに… 『ええと…』 「…ダメ?」 「………。ダメではない、です…」 雲雀さんが悩ましげな表情で顔を覗き込んで来られるものだから、断りようがありませんでした…。 **** 「クフフ♪」 「ちょっと、そんなに霄をガン見するの止めなよ。」 「いいじゃないですか。かわいらしいですしね♪エプロンも僕のツボをしっかり押さえていますし、なによりあの材料を切る時の腰付きが…たまりませんねv」 「……変態…」 『あの…今日は煮物とご飯とお味噌汁ぐらいしかありませんが…よろしいですか?』 「構わないよ」 「それに貴女をデザートに付けて下さったら尚更…ぐふっ!恭弥君いきなり殴るの止めて下さい!」 「君、本当に変態だね…。(霄には聞こえてないみたいでよかったよ…)」 さて、やっと作り終わりました。 超一流有名人さんは気にいって下さるでしょうか… 了 相変わらず展開無茶ですみません どんどん骸が変態になっていく…← ちなみにクラスメイトに京子ちゃん、花ちゃんの名を借りていますが、ほぼ脇役ですね…← これからどうなるのかは私にもわかりません…←ぉぃ [*前へ][次へ#] |