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ウヒトツノメノハナシ
助けて


下さい



〜モウヒトツノユメノハナシ〜



アレン君の優しい笑顔が大好きだった


いつも少し照れながら抱きしめてくれて


「……目、閉じてくださいね…?」


そう言って優しく触れる唇も


力強くてそれでいて優しい夜の行為も


大好きだった


そして


「僕は…この世で霄に会えた事が1番の幸運ですね…?」


『いいえ、運なんかではないですよ。必然です!だって多分私はアレンさんに会うために生まれてきたのですよ?』


あの幸せの言葉は何処にいってしまったのですか…?




………痛い……




苦しい……




…気持ち悪い…




なんで




こんなことに?





気付いたら私はベッドの上


……辺りが真っ暗で何にも見えない


起き上がれない…



どうして?





…私はいきなり路地裏に連れ込まれた


5人の人間が私を痛めつけた


無理矢理に抱こうとした



私は抵抗した



精一杯に抵抗した



無意味



だった



そのうちに



私は壁に頭をぶつけられ



暗い闇へと落ちていった



注意しないでへらへら歩いていた私が悪いんだ



自業自得だ





…この手はアレン君?


暖かくて安心する


私が目覚めると直ぐに手は離れた


……泣いてるんですか?


アレン君…?


『…ごめんなさい…』



私が馬鹿でした


『ごめんなさい…』


汚れてしまいました


『ごめんなさい』


貴方にはもう釣り合えない


『ごめんなさい』


貴方はどんな表情をしているんでしょうか


そう考え


謝り続ける



いつか夢だと思えるように

アレン君との楽しい日々が幻だと思えるように


謝ろう






―…夢の話を…



聞いてくれますか…?




〜モウヒトツノユメノハナシ〜




過去サイトより転載

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