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──試合当日

とうとうきてしまった。帝国学園との練習試合の日が。朝からそわそわして、授業どころじゃない。(まあ、いつもうとうとしてるからあんまり変わらないけど)

「さて、部室いきますか」

カバンを持ち立ち上がると、マックスが話しかけてきた。

「あ、ボクもいくよ」

「マックスも?あ、今日の帝国戦見に来てくれるんだ!」

「うん、まあそんなとこかな」

そこから私達は他愛のない会話をしながら部室へと向かう。

「今日の試合どう?自信は」

「自信は…正直ないけど…。でもさ、皆一生懸命練習したし、部員もなんとか集まったみたいなんだ!守が今日連れてくるって言ってた!」

「そっか、良かったね」

「うん!相手は帝国だけど、もしかしたら…奇跡が起こるかもしれない!だから、私は皆を精一杯サポートするだけだ!」

「その考え、譲らしいよ」

クスクス笑ってマックスはそう言った。


* * *


──部室

「守ーっ!新しい部員、もう来てる?」

キョロキョロと周りを見渡す。

「お、譲!来てるぞ!まず、影野だ!」

「影野仁…、よろしく」

「「「うわああ!」」」

部員達の奥に彼は立っていた。怖っ!皆もびっくりしている。

「ご、ごめん。すぐに気がつかなくて」

「いいんだ…。俺はもっと存在感をだせる男になりたくて来たんだから」

「そ、そうなんだ…。頑張ってね…」

影野とうまくやってけるかな、私。

「守、部員1人だけじゃないでしょ?他には?」

「あとは…、譲の後ろにいる松野!」

「えっ!」

くるっと後ろを向いてマックスを見ると、にっこり笑って挨拶を始めた。

「松野空介、マックスって呼んでいいよ。君達のキャプテン見てて面白いから、退屈しなさそうだと思ってさ」

「退屈って…」

染岡が呆れたように言った。

「あと、譲がどうしてもって言うからね、仕方なく」

「…無理強いはしてないよっ!」

半田あたりが白い目で見てくるので、全力で否定しておく。

「まあ、ほんとの理由は譲が好きなサッカーに興味わいたからなんだけどね。#name1#と一緒にいると楽しいし」

「…!マックスーっ!」

ヤバい。すごく嬉しい。退屈しない、じゃなくて楽しいって言ってくれた!

思いっきり抱きついて、感動からじっと顔を見てると、頭を撫でられた。

「よしよし」

(…なんか犬みたいだなあ。キラキラした目とか特にね)

頭撫でられるのは好きだから、もっと嬉しくなる。自然と顔がにやけた。

「えへへ」





(これからは部活も一緒!)


* * *

ヒロインとマックスは仲良し(^ω^)




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