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crazy★B!!(e-釈迦-s様より頂き物)
“たまにはさぁ”



“こう…パーッとやっちゃわない?”





そう提案してきたのはアイツ。



まぁ大学はお互い余裕で受かったし、暇を持て余してたから数日ぐらい遊びに付き合ってやるか、なんて…





マジ思うんじゃなかった!!















crazy★!!




















「…テメェ…どういうつもりだ……An゙!?」

「いやぁ…うん、ごめんね?」

「謝って済むんならpolice menは要らねぇんだよ!!バカ猿!!死ね!!」

「叫ぶと体力減っちゃうよ〜?」

「……、…」



暗闇の中、月明かりを頼りに隣の背中へと力一杯平手を見舞う。



「ぁいたっ!…もぉ…暴力はんたーい」

「鋭利なモン見つけたら迷わずブッ刺してやるからな。」

「うわ、ブッソーな事言わないでよ…」



只今、某キャンプ場───

…の近くの、山中だ。
多分。



「shit…、…マジこのクソ狸…deep holeに落ちやがれ」

「そんなヘマは致しませぇん。てかさっきから猿とか狸とかさぁ…俺様いちおー人間なんですけど」

「shut up. 取り敢えず死ね。」

「無理」

「息止めとけ」

「苦しいでしょ」

「…おい、」

「なに?」

「……寒ィし、sexしてぇ」

「───────はい!?」

「だって暖まるだろ」



これでもかと目を丸くした猿飛をジッと見詰めれば、慌てて全力で逸らされた。

…何かムカつく。



「…な、何言ってんの…第一、俺様女じゃないし…」

「ぁ?バカか。アンタがヤる側に決まってんだろ」

「ぇ、ぇえ!?俺様が政宗抱いちゃうワケ!?」

「……もういい。行くぞ」



ったくやってらんねぇ。
男2人で。
春先とはいえまだ真冬じみてる山間でキャンプとか、バカじゃねぇの。

まぁ…最終的に承諾したのは俺だから、口には出さねぇけど。



「…テメェが携帯置いてhiking行こうなんて言わなけりゃ…GPS使ってとっくに帰り着いてんだよ。…Ah…マジむかつく…」

「えらく饒舌だねぇ、伊達ちゃん…」

「ぁ゙〜…何か眩暈してきた」

「ぇ。ちょ、ちょい待ち!休んだ方がいいって!」

「Don't touch me.」

「そんな場合じゃないってば〜…ぁ、あそこ!小屋みっけ!」

「ヤだっつってんだろうが!離せクソ猿っ!」



恐らくは狩りをする期間だけ使用している山小屋だろう。
けど、いかにも鬱蒼とした虫や苔の沸いてそうな極端な湿度と乾燥の入り混じった独特な…

とにかくそんな小汚い所に寝かせられるなんて死んでも御免だ!



と、連れて行こうとする猿飛から逃れるべく抵抗していれば。



「おい…」

「ぇ?なに……あ!!」

「─────テメェ…一万回死ね!!!!!!」



ポロリと、

迷彩のジャンパーのたるみから落ちてきた携帯が、ベルトに括られたストラップに吊られ揺れていた。



「違う、あのね!聞い、ぃたっ!だ、伊達ちゃ、…痛ぁ!!…ぅわ!ちょ…っホント、マジ知らなかったんだってばー!!」

「shut up!!!! kill you!!!!」















─────…‥・



その後、携帯のGPSを使って難なく山を降りる事が出来た。

無論、俺だけ。
あのバカは殴ってグルグルに縛って、山小屋の中に放り込んで来てやったぜ!










『…伊達ちゃん…酷いよ〜…』

と、左頬にモミジならぬ拳の赤い痕をつけながら無事縄抜け&下山し、猿飛が小さく嘆いたのは半日過ぎた夕方頃だった。















─────…‥・

数ヶ月後 猿飛宅にて





「伊達ちゃん、そこのトング取ってー」

「An?テメェで取りやがれ」



めでたく…はないが、あの一件以来何故だか付き合う事になった。

sex発言が利いたのか、殴った挙げ句縛って放置したのが効いたのか。
まぁ、楽しいから何でも構わねぇけど。



「冷たぁいなーもー」

「今に始まった事じゃねぇだろ?」

「まぁそうだけど…少しは愛情表現してくれたって…」

「I love you.」

「……それは卑怯でしょ…」



カウンター越しに告げた台詞に軽く頬を染め口を尖らす猿飛に、クスリと笑った。

友でも恋人でも、どうやら俺は猿飛を弄ぶ(苛めるとも言う)のが好きらしい。















─────end.


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