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マルコ・ポッターと賢者の石



「あ?オレの名前?」


マルコはずれた眼鏡を上げた


「マルコ・ポッターだよい」


「うぇぇえええ!!マジかぁ!?」

「だからそう言ってるだろいそういうことになってんだからよい」

「すっげー……」


ホグワーツ魔法学校へ向かう列車の中のとある一室

そこにはハリー・ポッターではなくマルコ・ポッターとロン・ウィーズリーではなくエース・ウィーズリーが向かい合って座っていた

「え?え?え?じゃあアレあんのか?」

「アレじゃわかんねェよい」

「胸のマークだよ」

「あ〜…親父の?」

「すげーなお前!!例のあの人を親父呼ばわりかよ」

「うるせェよい」

ガラガラ

不意に個室のドアが開く

「車内販売よ。おやつはいかが?」

そこには大量のお菓子を積んだカートを押すおばさんがいた

「全部くれい」

魅力的なお菓子の誘惑に負けマルコはおばさんに言った

「お前そんなに金持ってんのかよ」

驚くエース

「なんかいきなりオレの前に現れた大男のジョズっつったかなァ……そいつがオレの両親の金庫から出してくれたんだよい」

「へ〜。マルコに両親とかいたんだな。やっぱり両親はバナナとパイナップル??」

「一回死ぬかい??」

「すみませんでした」

土下座エース

「はい。どーぞ」

おばさんは、目の前で人が土下座しているにも関わらず、普通にマルコの差し出すお金を受け取り、カートに乗っていたお菓子をすべて渡した

ガラガラ

パタン

ドアが閉まる

「これなんだい?」

マルコは蛙チョコレートの包みを取ってエースに聞いた

「マジの蛙じゃァねェだろォな」

「何だよ。マルコ・ポッターが蛙ごときにビビってんのか?」

「どォいう意味だい」

「まぁまぁ………お!良かったじゃねェか!!カード、センゴクだぜ」

「いらねェ」

マルコはカードをポイッと捨てる

とその時

ガラガラ

再びドアが開いた

「ん?」


「あのさ!ヒキガエルとか見なかったか!?」


ドアの所に立つのは1人の少女だった

「いや…見てねェよい」

「ハルタのヒキガエルなんだけどな!!」

ヒヒッと少女は笑う

「名前はナミュールっていうんだ。見つけたら教え……ん!?もしかしてお前はマルコ・ポッターか!?」

少女はそのまま部屋に入ってきた

「あたしはニキ・グレンジャー!よろしくな!!!」

「ああ…オレはお前の言うとおりマルコ・ポッターだよい」

マルコは手をあげた

「%#*@¢♀÷◎……!!!」

エースの口にはお菓子が詰まっていて何を話しているのかさっぱりわからない

「何言ってんだァ?」

ニキは不思議そうに言った

「わりぃわりぃ。オレはエース・ウィーズリー」

「よろしくな!!」

「ところでなんでお前がオレのこと知ってる」

マルコはグミを食べながら突如現れた少女ニキに言った

「え?だっていっぱい本に載ってるから」

「本??」

「うん。例えば南国フルーツ図鑑だとかフルーツ全集だとか果物歴史書だとか」

「その本燃やしていいかい?」

「えー!!ダメダメ!!!燃やしたらマルコ死刑だよ!?てかそーいや…もうすぐで学校着くみたいだからローブに着替えた方がいいかもね」

ニキはそれだけいうと部屋から出て行った

「やたらうぜェ女だな」

マルコは呟いた

「お前死刑だって」

「らしいな」

「ったく変なやつ」

「激しく同感だよい」

マルコは背伸びする

マルコの買ったお菓子は気づけば全て無くなっていた









「よく来たな一年生」

列車が学校に着いたのは夜だった

駅ではハグリット役であるジョズが生徒の到着を待っていた

「……昼間のおっさんじゃねェかい」

「マルコか…よく死なずにここまで来たな」

「不吉なこと言うんじゃねェよい」


生徒たちは全員小船に乗って湖を渡り学校へ向かった


「入学おめでとう」

学校に入ると1人の体つきあきらか男なのに顔は女みたいな先生が立っていた

マクゴナガル先生役
16番隊隊長イゾウ

「今から組み分けをするから大人しく待ってな」

そう言うと先生は後ろにある大きな扉のなかに入っていってしまった

「組み分けってなんだよい」

マルコは隣にいたエースに聞く

「そのまんまだ。クラスわけみたいなもんだよ」

ザワザワザワザワ

その他生徒役
白ひげ海賊団船員

生徒たちは今から始まる組み分けに緊張を隠せず、そばにいる生徒同士で話していた

「あぁ!!ぼくのナミュール!!!」

ひとりの少年が叫ぶ

「ナミュールって……さっきのハルタって奴のいなくなったヒキガエルだっけ??見つかったのか」

「かもしれないねい」

マルコとエースは声の聞こえた方に目を向けた

が、しかし

「良かったナミュール!!」

そう言いながらハルタががっしりと抱きしめるのは、人の形をした魚みたいなでかい生物だった

「ヒキガエルじゃねェ」

マルコはなぜかかなりショックを受けていた

エースもショックすぎて無言だった

ヒキガエル……どこが???

二人がそう思っている中

「あ!!列車で会ったマルコじゃん!!」

元気な声が響く

「あのクソ女かい」

「入学早々厄介なのに捕まったな、お前」

「うるせェよい」

ザワザワザワザワザワザワザワザワ

生徒のざわつきがさっきより一層大きくなる

「マルコって……
あのマルコ・ポッターか?」

「マジでマルコ隊ちょ……あ、間違った。マルコ・ポッターかよ!!」

「すっげー!!!」

「マルコはやっぱ有名人なんだな!!」

「黙れクソガキ」

「ニキはガキじゃねェ!!」


「マルコさんにニキ!素が出てますよー!!!」


生徒からの注意

マルコとニキの間に少しの間沈黙が流れる

「お前がマルコ・ポッターか」

そんな2人の間に入ってきたのはドラコ・マルフォイではなく


「オレの名前はサッチ・マルフォイだ。よろしく」


そう

サッチ・マルフォイだった

「誰だてめェ」

マルコはひたすら目の前に現れた1人の少年を睨む

「少年っつう年ではねェんだが…まァいいか。だからサッチ・マルフォイって名乗ってやってんだろ」

「頭が高ェ野郎だな。オレはマルコ・ポッターだぞい」

「言えてる言えてる」

エースはププッと笑いながら言った

「ん?誰かと思えば」

サッチはエースに気づき一歩前に出た

「名前を聞かなくてもわかるぜ?赤毛におさがりのローブ…ウィーズリー家の子だろ?」

自信満々

黒髪な。あとは正解だ」

「家柄にも、いいのと悪いのがあるだからオレと友達になった方がいいぞ」

サッチはマルコに手を差し伸べた

「わりぃがオレは顔に傷でリーゼントを家柄のいい奴だとは思えねェ。それに誰とも友達になる気はねェよい。誰ともだ」

「ちょ、マルコ!オレは?」

「えー!!ニキはァ!?」

「エースもニキもだい」

マルコがそう言った時だった

「準備ができたぞ」

イゾウ先生がすでに前に立っていた

「ついてきなさい」

イゾウ先生は目の前の大きな扉に向かって歩きはじめた

扉は不思議なことに自然に開いていく

「いよいよ組み分けだな」

エースが言った

「一緒の寮になれたらいいなァ〜」

ニキも笑顔で言う


「ならなくていいよい」


マルコは1人そう呟くと動き出した生徒たちに続いて扉の中に入っていった




つづく


機会があればね(笑)


あきゅろす。
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