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デジタルな戦争






「ヤぁマトぉ〜」


電話をしていた祖母が孫を呼ぶ



――――ん??


孫――石田ヤマトは
島根に来ていた



「東京の八神さんから



――――太一から???



電話きちょるよ〜」



「太一さん??」


ヤマトの隣で驚いたように呟くのは
ヤマトの弟―――高石タケル


「…………?」


わざわざここまで電話をかけてくるんだ

何か大事なことを伝えたいんだろう


「太一さん、何かあったのかな??」

「どうだろう――――」


急いで電話に駆け寄るヤマト――



「―――――っ!!!!!!!」



一時停止!!!


へにゃへにゃへにゃ〜………



「おっお兄ちゃん??」


いきなりその場に座り込んだ
ヤマトに戸惑うタケル―――


「ばっ……………ばあちゃん…???」

弱々しい声がヤマトの口から
紡ぎ出された―――

「ん〜???」






「電話切れてる………」














No.4 デジタルな戦争




















『頼んだぞ!!アグモン!!!』

『テリアモンいっけぇー!!!』



―――――パートナーの声

彼らにとって何よりの元気の源


デジモンたちは真っ直ぐ
あいつのところへ向かっていた――



『テントモン!先制攻撃です!!』

光子郎は自らのパートナーに指示を出した――――

『奴はまだこっちに気づいてません!!!!』





その声と同時に着いた場所―――


ネットワーク内にある
巨大な球体の中のような空間――


そしてその球体の中の底――






―――――奴はいた






シュルシュルシュルシュル………

ピコン―――ピコン―――



よくわからない音をたてながら
ひたすらデータを食べるそれ――



「あ、あれがそのぉー………」


『そ、凶悪なデジモン!!』


「これがぁ?」

時雨は意外に弱そうな
デジモンに驚いていた――――


『時雨〜油断禁物だよぉ〜』


テリアモンは笑いながら言う――


しかし表情は真剣だった


「そーだよなぁ………」

――――弱いとか強いとか関係ないっ!

油断なんて絶対ダメだっ!!


「さっさとこんなやつ倒そっ!!」


時雨の言葉に太一と光子郎も頷く


「あったりめぇだ!!」


「もちろんです!!」





時雨は太一と光子郎の間に
ドカッと座る


――――ちゃんと
テリアモンたちを応援しなきゃな!!!


気合い十分な時雨は
デジモンたちが
映し出されているパソコンに
グイッと顔を近づけた






――――ち、近い……///


――――………………///



それは同時に太一と光子郎の顔にも
時雨の顔が接近する形に
なっていたのだが………



「がんばれ!!テリアモン!!」



「あっ…ああアグモンもがんばれよ!」

「ててててテントモンも
気をつけてください!!!!」



『太一こそがんばって』


『光子郎はん。応援してまっせ』



「ば、バカヤロー…!早くあいつを倒すぞ!!!」

「気づかれますよ!!」








気合いが入る時雨たち





その気合いはパートナー達にも
伝わっていた―――――






「ほな、行きましょかぁっ!!」


「ああ!!」

「おーけー!!」






ゲーム開始―――






初めに攻撃を仕掛けたのは
テントモンだった


ビリビリビリビリ!!


雷のような光線が
直撃する!!!


キィィャァァアアっ!!


続いてアグモンとテリアモンも
攻撃を繰り出した!!

それは次々に直撃していく!!



『やったぁ!!』

太一は叫んだ―――

『よーし!!いいぞー!!!』

同時に時雨も叫ぶ――



倒せたかと思ったその瞬間だった



ピンポン



一通のメールが届いた



差出人はあのデジモン―――




アソブ?




『はぁっ?!!!なんかムカつくな!!
テリアモン!!そいつボコボコにしろ!!』

『何がアソブ?だよっ!!あんな奴さっさと倒しちまおうぜ!!!!!』




キレる太一と時雨


「うん!!」
「おーけー!!時雨」



やることは決まっている――




『テリアモン!!進化だよ!!!』

『アグモン!!進化だ!!!』

『テントモン!!進化です!!!』


「はいなっ!」

「ああ!!」

「いっくよー!時雨!!!」





三人のデジヴァイスが光った――!!

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