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休日――泉光子郎








「光子郎ー。お友達よ」


―――友達??

こんな休日に誰だろ??

自分で言うのもなんだけど
僕にはあまり友達なんて
いない

まして休日に遊びに誘いに来るような
友達なんて………



頭に疑問符をたくさんつけながら
僕は愛用している
ノートパソコンを閉じ
部屋を出た


玄関に目を向ける



―――見慣れた2つの影が
僕の目に入った


でも実際僕の目にはその一つしか
入らなかった



2つの黒い影の小さい方


満面の笑みで立っている
僕より一つ年上の女の子



「ど………どうしてここに…」


僕は夢でも見ているのだろうか






僕の好きな人






時雨さんがそこにいた













DEJIMON ADVENTURE No.3

休日――泉光子郎






「お久しぶりです。時雨さん!!」


思わず駆け寄る光子郎


1ヶ月ぶりに会えた―――


あの夏から別れたっきり
会うことはなく
パソコンでメールするぐらいしか
なかったから
正直僕は寂しかった――


「お久ぁー!!光子郎っっ!!!」


僕の見たかった笑顔が
今目の前にある―――――


【真実の紋章】の持ち主

―――時雨さん


僕は何故か
この人を見てると元気になる

どうしてなんだろうか――?



やっぱりそれは
僕が時雨さんのことを
好きd「なぁ、光子郎!!」


邪魔された………。


「お前聞いてんのか??」

「え?あ?……何ですか??太一さん」


それより………
何故太一さんも一緒なんだ??

時雨さんに会えたことは
すごくうれしい―――だけど


「最初に太一さんを誘ったんだ…」


「ん?俺がどーかした?」

ちょっとショックです……

「あっ、いっ―いや何でもないです!!」

「そっか」

太一はニッと笑った




「サッカーしよーぜ!!」

「サッカー??」

「そうだ!サッカー!!なっ?時雨!!」
「うん!!光子郎も一緒にやろーぜ!!」

あと空とヤマトも呼ぶ!!


いつも楽しそうだな
この人は………

僕はそんなところに
惹かれたのかもしれない…



「どうして今日は時雨さん
こっちに来たんですか??」

光子郎は靴を履きながら聞く

「んー…特に理由はないよ!!ただ…」

「「ただ?」」

太一と光子郎の声が重なった

「久しぶりにみんなに会いたいな
とか思っただけー」

にっこり


「なぁっ!!光子郎!!
アタシに会えてうれしーかっ!?」


「えぇぇぇえええっ!!」


「んだよー。うれしくねーの?」

「いきなり……そんなこと
聞くもんですか?」

いきなりの質問に戸惑う光子郎

でもその質問に答えたのは
心臓爆発寸前の光子郎ではなく
横にいた太一だった


「俺は……うれしーかなぁ…」


少し照れながら言う太一


――先こされちゃった……

時雨さんどう思ったんだろう



「てめぇに聞いてねぇだろーがよ」


「…わ…悪かったな………。」


あぁっ、なんか太一さんが
可哀想…………



でも僕も勇気だして言った方が
いいのかな……


言ってみようか

言ったら何か変わるかも
しれない

僕の中の何かが……




「僕も時雨さんに会えて
すごくうれしいです。」




あー、恥ずかし……


「光子郎なんか照れてるー!!
かぁいーなぁー!!」


言わなきゃよかった……


「なぁ、早くほかの奴ら
迎えに行こうぜ」

しかも太一さんに
睨まれた……




「よし!!んじゃ、次は空行こう!!」

時雨さんはそう言いながら
僕と太一さんの背中を押した










「じゃぁ、お母さん行ってきます!!」

そして僕はドアを開けた

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あきゅろす。
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